パーキンソン病患者のお祭り

「これまでのこと」、「今のこと」や「これからのこと」

診断を受けて

2008-04-25 08:31:31 | パーキンソン病について
あまり「なぜ?」という問いかけは、してきませんでした。
そんな風に考えるのが得意でないのかもしれません。

診断を受けてから一年ほどの間、家族に自分の病気については話しませんでした。
病院に行ったことも、行くことも話しませんでした。
話す機会がなかったからかもしれません。
診断を受けた当時は、単身赴任で家族と離れて生活していましたから。
月一回の病院の診察には、赴任先から家に帰ってきていましたが、「出張」ということにしていました。
診察を受けて薬をもらい、赴任先に戻っていました。

一年程の間は、赴任先から家に帰る―病院にいって薬をもらう―赴任先にもどり仕事をするという生活がつづきました。

家族に話したのは、赴任先から家に帰ることができなくなったときです。
そのとき、家族に病気について話しました。
詳しくは話さなかったように思います。
ただ薬をもらってきてほしいこと、その薬を赴任先に郵送してほしいことを話しました。

それ以来、家族は自分以上に、この病気に関心を示しました。
「どうして?」「なぜ?」と自分以上に調べてくれていたようです。

パーキンソン病の診断を受けた時は、不思議に落ち着いていました。
それまで動けなかった理由がわかったので、ほっとしたんです。
薬で体が動くようになって、うれしかったんです。
病院の先生が自分の問いに答えてくれるから安心できたんです。
この病気でよかったと思っていたんです。