パーキンソン病患者のお祭り

「これまでのこと」、「今のこと」や「これからのこと」

今の思い

2008-04-29 07:14:29 | パーキンソン病について
小学生の頃、お祭りに父親に連れて行ってもらいました。
知らない大人たちの間を歩くのは怖かった。
子どもの自分より背丈が高くて、周りが見えないから。
けれど、声と匂いで、屋台を見つけることができました。

お祭りの屋台を父親に手をひかれ、見て歩きました。
売り声と匂いに誘われて見て歩くのは楽しかった。
そこには近所の駄菓子屋さんにないものを売っていたから。
いつも帰りにりんご飴を一つお土産に持っていました。


パーキンソン病と診断を受けて20年。
これまでのことを振り返ると、「薬がよく効いていたな」とうれしくなります。
しかし今の体調と10年前5年前の体調と比べると「病気がゆっくり進行している」ことに気づきます。
外に出かけることが不安になってくる。
「立ち止まったら、どうしよう」という不安から、一日中家にいる。
何をするわけでもなく、横になっていることが多くなる。
そんなときに、5年後、10年後の自分を想像すると、怖くなってくる。

こんな風に考えていると、負のサイクルに落ち込んでしまう。

負のサイクルを断ち切るには、一歩外に歩きだすこと。

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