兵庫県難聴者福祉協会のブログ

兵庫県難聴者福祉協会から情報をお伝えします!

音声認識を会議の情報保障として試してみました

2013年06月02日 | 協会員の日常生活

iPadのアプリ(音声認識を用いた文字表示)を会議で試してみました

前回、FMシステムを使った補聴機器を会議で試してみましたが、
残念ながら、私には効果が低かったので、
音声認識ではどうだろう・・と、iPadアプリで試してみました!
(どちらのアプリも、マイクをつけて試してみました)

先に、音声認識についてですが、下の2つのアプリは同じ
日本語音声認識エンジン「AmiVoice」を使っています。
英語や人名などは認識が難しいようでしたが、話の流れが分かっていれば、問題ない程度でした。
(AmiVoiceにも色々ありまして、もっと精度の高いものがあります。)


①UD手書き
非常にシンプルな操作画面で、分かりやすいです。
文字色は黒・赤・青が選べ、ひとつ前を消す、全て消すが簡単に出来るのが便利です。
音声認識はインターネットに繋がっている必要があります(今回は自分ののwi-fiを会社に持って行きました)
会議での使用感想は、誤認表示された文字に、指で線を引いて、正しく伝えることが出来る点が良かったです。
音声認識を長く使うと、画面からはみ出して見えなくなります。
会議用として開発されたものではなく、ちょっとしたコミュニケーションに最適ですね。
※問い合わせた後、画面からはみ出す前に音声認識が止まるバージョンになりました。

②音声認識Mail
文字の大きさを変えることができ、スクロールもスムーズで、長く音声認識を使えます。
音声認識のパターンも「話し終わったら自動的に終わる」「押している間」「押すまで認識」が選べるので、用途に合わせて使えます。
キーボードで修正することもできますが、会議では誤認表示の箇所だけ紙に書いて伝えてもらいました。

①②共通の感想ですが、音声認識で誤認表示された時に笑いが生まれてしまい、非常に楽しい会議となりした。
良いことですが、会議の内容によっては変に誤認表示されると困る時もあり。。
いつも筆談で会議内容を伝えてくれていたメンバーは「楽かも」という感想です。
ひとつのマイクを回したので、「一人一人マイクが欲しい」との要望がありましたw
また、「変換がうまくできたかを確認したいので、プロジェクターと繋げたい」という要望も。
また、会議外ですが、自分の声がどのように認識されるかはっきり見えるので、発声発音練習にも使えます。
どちらも、会議での意思疎通支援のためのツールではありませんが、
こういう風に活用できるものがあるということに、会議メンバーも興味を持ってくれました♪


★その他、コミュニケーションに使えるiPadアプリを紹介します。

③手書き電話
文字でのチャットが出来ます。
お互いダウンロードし、登録の必要があります。
5月末まで無料でダウンロード出来るので、ぜひ試してください。
(この記事を30日にアップした時点では、上記の通り「5月末まで無料」とのことでしたが、いましばらく無料とのこと。また、6月1日に有料でダウンロードした人は、プラスヴォイス社まで連絡してください。)
携帯電話等で文字を打つのが苦手な方ともコミュニケーションできる点が良いと思います。

④WhiteBoard(ホワイトボード)
シンプルな作りです。
画面がホワイトボードのようになっています。
3つの画面まで置いておけるので、たくさん筆談したい時に便利です。
ペン(黒・赤・青)の太さも選べます。

⑤Hitsudan Patto(筆談パット)
向かい合わせで筆談しやすいアプリです。
自分と相手が書くスペースが異なって、青と赤に分かれて表示されます。
消す時も簡単。


ぜひ、みなさんも試してください!
(自身の責任の上でお使いください。
 記事の感想は個人的なものですので、ご参考までにしてください。)


最新の画像もっと見る