先日、当協会の青年部とバリアフリー部は合同で
「わたしたちのバリアってなんだろう?」を開催しました!
聞こえない、聞こえにくい人にとってバリアとはなんでしょうか。
まず、バリアやバリアフリー、アクセシビリティ等の用語を説明し、
他の障がい者にとってバリアは何か?を参加者に聞いてみました。
聴覚障害者のバリアですが、当協会のバリアフリー部は次のように認識しています。
①音声を含む音だけで情報が発信され、受け取れない、活用できないこと
※機械から自動的に発信されていたり、その場で話されていることが聞こえず、その情報を活用できないこと
②手話通訳や要約筆記がないこと、受け入れられないこと
※情報を得るために、派遣を依頼しても認可されないこと、認可されても先方が、手話通訳要約筆記を受け入れないこともある。
③発話・手話・筆談などのコミュニケーションが伝わらない、受け入れられないこと
※発音が聴者と異なるために聞き取りが難しいと言われたり、手話で伝わない、筆談をお願いしても書いてくれない、または文章が聴者と異なるため誤解が生じるなど
④補聴器やループなどの補聴機器が活用できない、受け入れられないこと
※補聴器を付けていれば全て聞きとれているという誤解のためにバリアができてしまうこと、ループのマイクが受け入れられないなど
これらの原因としては、「聴覚障害についてまだまだ理解が広まっていない」ことが挙げられますが、
広まっていない理由として、当事者単独ではバリアを認識できないこと、バリアにぶつかったときにどう対応していいか分からないこと、または仕方無いとあきらめてしまうなどが挙げられます。
バリアフリーのためには、バリアを認識し、その解決の可否は関係なく、まず伝える事、声をあげることが大事です。
また、解決方法をハード面だけ考えるのではなく、ソフト面で代用できないか、
費用をおさえたバリアフリーができないかを考える必要があります。
製品や制度を作った人と話をして、可能性を探っていくことが大事だと考えています。
最後は、グループを2つに分け、
「家の中のバリア」とその解決方法を話し合ってもらいました。
・宅急便が受け取れない(モニターをつけても階下と部屋ではコミが出来ない)
・掃除機のコンセント抜けが分からない(今の掃除機は振動も音も控え目なので分からない)
・親子のコミュニケーション(筆談は子どもが本当に話したいときに書いてくれるが、それ以外では書いてくれない。口を読んでいる)
・テレビの音量(近所からクレームがきた。適切な音量が分からない)
・冷蔵庫のあけっぱなしの報知音が聞こえない(難聴者から”そんなのあるの?”と声があがった)
今回の例会のため、兵庫県要約筆記サークル連絡協議会の理事の方中心に「家電のサイン音」のアンケートをとりました。
この結果は、後日HPに掲載したいと思います。
グループで話をしたことで、要約筆記をされている方にもバリアを理解していただけたことが良かったと思います。
以上、例会報告でした(^^)
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