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ニュースをきりぬいていこう

★日本発信の小泉批判 靖国問題で政争避けよ

2006-08-18 15:07:05 | Weblog
★日本発信の小泉批判 靖国問題で政争避けよ

今年の8月15日は東京九段の靖国神社の上空を乱舞するヘリコプター群の轟音で明けた。
小泉首相が参拝するというのでこの騒ぎだ。
凶悪事件の犯人が捕まっても、マスコミはこんなにヘリコプターを飛ばさないだろう。
それを飛ばすのが日本のマスコミだ。

政争の具にしてはならないもののひとつが靖国問題だ。
祖国を愛し、家族を案ずる若者が尊い命を捧げた。その例を慰め、感謝の気持ちを表明する。
日本人なら当たり前の事だ。小泉首相といえども例外ではない。

それなのに、マスコミは異常な程過剰反応する。
いま日本は悲しいことに靖国で国論が二分している。小泉首相が参拝するのは確かにニュースには違いない。
それを報道するのはマスコミの義務だ。
しかし、国論分裂をさらにあおり、日に油を注ぐような報道姿勢には感心できない。

言論の自由は、マスコミ人の良識を信じて与えられた権利だ。
その大前提の良識が欠如していては宝の持ち腐れだ。
いやひとり歩きして言論の暴力化の恐れさえある。

(中略)

もう一つ付け加えれば、靖国問題で日本と中韓両国との関係がギクシャクしている時に、
中韓の思うツボにはまり、日本の国益を損する事になるとの懸念や配慮はなかったのか。
是非とも聞きただしておきたい

日本のマスコミの大勢は何よりもアジアとの友好関係を重視する。
小泉首相が中韓首相と会談出来ない事を嘆いてやまない。それもこれも小泉首相が中間の嫌がる靖国参拝をするからだ。
日本の世論の半分が靖国つぶしと小泉たたきに傾く現象が生まれるのも無理は無い。そんな調子だ。

後継者も二枚腰継承を

日本には昔から悪いクセがある。
国内問題を海外に持ち出し、特定の国と組んで自国を非難することだ。
55年体制はなやかなりしころの社会党がそうだった。
外交論争は水際までとし、あとは超党派外交を展開して与野党一致団結して外的に当たるとの美風も今は消え果てた。
ズバリ言えばもっと陰湿になっている。

それは日本人自身が日本非難を海外に発信している事実だ。
いかに与野党が対立しているからと言って、野党議員が北京まで出かけていって「御注進、御注進」とばかりに
小泉政権をしたり顔で非難する。情けないというより国の恥だ。

一部の進歩学者や文化人にも同じ事が言える。この人たちは理屈はあっても国が無い。
マスコミの対応にも首を傾げないわけにいかないのは前述の通りだ。

小泉首相の参拝は中韓両国を激怒させた。抗議が殺到している。
しかし貿易は順調に進んでいるし、反日デモも起こらない。
のみならず数々の抗議に中に、日本有効を願う切なるメッセージすら感じる。小泉首相の粘り勝ちだ。
後継者はこの二枚腰を忘れてはならない。

静岡新聞 8/18 論壇 今井久夫(政治評論家)
http://monoganac2.sakura.ne.jp/src/milktea11204.jpg ※記事画像は依頼者の方にご提供頂きました