6時過ぎだったか、台所の戸を開けると、東の空が明るかった。雲のあいだから日もさしていた。西から灰色の雲が流れてきて、まもなく暗くなった。
日中は曇りの天気予報。10時前に部屋を出て、桜橋手前で左折。秋月街道へ。久しぶりの秋月街道。アスファルト道や左の崖や眺めながら自転車を押した。
ツユクサが咲いていた。何かの実だろうと思ったら1センチぐらいの空っぽになったカタツムリの殻。つぼんだムラサキカタバミの花。落ちたネムノキの花に上を見上げたが、木は見えなかった。
向こうからご年配の女性が歩いて見えた。赤いかわいい花が向こうに咲いているから写してください、と声かけてくださる。
赤いかわいい花がどの花だかわからぬまま、いつもでなくなったいつものお屋敷にきてしまった。
お屋敷はやぶのなか。せいたかのっぽのギシギシが黒く枯れていた。門扉のうえに白いホタルブクロの花。星のたくさんあるテントウムシ。あれやこれや。川にカイツブリ2羽。他に鳥の姿なし。
帰り、先ほどの女性が戻ってみえた。すこし向こうで花を摘まれた。女性が手にされたのは花の開いたムラサキカタバミの花だった。