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IMPELLITTTERI/Screaming Symphony

2004-06-28 | IMPELLITTERI
96年発表の4thアルバム。
「Victim Of The System」~「Answer To The Master」で完成されたIMPELLITTERIの魅力の一つ、スピード感のある楽曲にザクザクしたリフをのせ、その上にロブ・ロックの力強い歌唱、クリス・インペリテリのテクニカルなソロが加わる・・・このスタイルを究極まで突き詰めたアルバムだ。
9曲中6曲がこのスタイル。一本調子でつまらない、という批判も一部にあるようだが、6曲とも質は高い。特にクリスのソロが進歩を見せており、前作にあった曲の盛り上げ、味付けにつながらないソロはほとんど消え、印象的なプレイが増えている。
代表曲はやはり#7”Rat Race”!イントロの出だしはありがちなパターンながら、そこにいきなりテクニカルなソロが入ってくる、このアルバムのみならずバンドの代表曲でもある。ロブの歌もハイトーンボイスで、楽曲をドラマティックに盛り上げている。
上記のタイプの曲では、前作”The Future Is Black”の流れを引き継ぐ#1”Father Forgive Them”、キーボ―ドソロが導入された#2”I'll Be With You”、サビの流れるようなメロディが心地よい#3”Walk Away”・・・印象に残る曲をあげるとキリがない。
またインスト#6”17th Century Chicken Pickin'”はクラシックの影響がうかがえる、これも素晴らしい曲。
このように楽曲のバラエティに富む前作とは異なり、自らのもつ最大の魅力を拡大したモノが今作であるといえる。クリスが語っているところによれば「ファンからこういうものを作ってほしい、という要望があったので、演ってみた」そうだ。別に才能の枯渇というわけではなく、確信犯的に今回の路線を選択したということだ。このアルバムもそういった意味で、IMPRLLITTERIの代表作にふさわしい。

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