Humoreske(小噺ひとつ)

ここでおひとつ、小噺をひとつ。
フモレスケはユーモアからきたことば。

ディスカバリー西日本

2006-09-16 | 日々の出来事
最近じゃJR東海のCMにも使われていますが
松江の宍道湖の夕焼けは日本の「夕焼け100選」にも
選ばれている夕焼けだそうで(ほかの99選はどこなんだろう)
わざわざ各駅停車の一畑電車で一時間近くかけて
松江まで。県立美術館傍の湖畔で夕焼けの時間を待ちました。

観光客はほとんどいなくて、
地元の人と思われる人たちが、自転車をとめたり
学校帰りに座って夕焼けをぼんやり眺めていました。

目の前に広がる湖の水面の輝きだけでも
かなり心にしみいるというのに、嫁が島の
背景に広がる夕焼け空は、声を失う美しさでした。

あいにく、テレビのような真っ赤な夕焼けや
日の入りは雲が多くて見えませんでしたが、
それでもその雲の織り成す模様と、「何色」と
表現しがたいえもいわれぬ色が刻々とかわっていく
様は、なんともいえないものでした。
その全てを肉眼と心とともに写真におさめておきたいという
気持ちもわきましたが、レンズ越しの空と
自分自身がとらえる空の色はまた何か違う気がして
携帯のカメラのシャッターをおしては、はぁと
息をついて湖畔の夕焼けを見ていました。

海よりも静かな波が岸に寄せる湖。

遮るものの何もない大空。

毎日、かわることなくここには日が落ちて
一日たりとも同じ情景を描くことはないわけで。

なんだか、そういうのってえがたくて尊くて
じんわりと心の奥のほうから静かにこみあげてくるものが
あって、そういうものを優しく包むやさしくあたたかい
光で、この先は夜なのだけど、、、その夜の暗闇が
決して怖くはないものになるようにと、太陽が
ありったけの思いやりを名残惜しそうにして空に残すかのようで

そういうものを見て
そういうものを焼き付けて

また心に忘れられない情景を作ったような気がします。

国内、津々浦々いろいろなところに出かけていますが
そこでしか見られない建造物や展示物はもちろんだけど、
どこにでもある太陽や空や海や川がその時々に
見せてくれる表情と言うのはなんとも、心に響くものです。

四万十川の朝、昇る月と沈む夕日が両方見えた足摺岬の水平線、
雨の詩仙堂、曇り空の日本海、、、う~む。。。

日本の夕焼け100選めぐりしたくなりました。。。


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