岸田が背中を丸めながら習に歩み寄り挨拶した
岸田
【ご尊顔を拝し奉り恐悦至極でございます】
日本側通訳
(こまったなあ・・こんなバカ丁寧、どう訳せばいいんだよ・・ま、直訳するか)
習
(尊顔? わしはそんなに尊敬される顔かい?)
【忙しいが あんたから 懇願されたから 仕方なく会ってるんだよ】
通訳
(こいつも困ったぞ・・) 【お待ちしておりました お会いできたことを嬉しく思います 】と岸田に訳した
岸田
【まことに ありがとうございます!本日は日柄もよく、主席閣下におかれましてはご機嫌麗しゅうようで、何よりでございます】
習
(天気かい?何言っとるんだ 君は・・) 【ああ、天気はいいがね・・で、今日のご用件は?】
岸田
【あの、まことに恐縮でございますが 福島の処理水のことでございますが・・】
習
【なんだい 汚染水のことかい?】
岸田は揉み手しながら媚びる目つきで恐る恐る告げた
【はい!さようでございます】
習
(さようで?それなら汚染水と自ら認めているじゃないか・・アホじゃないのか? )
【それは棚上げだ 我が国としては立場は不変だ)
通訳は直訳した
岸田はどもりながら必死だ
【そ、そこをなんとか、お願いできませんでしょうか・・国民の期待を背負ってまいりましたので】
習
【あなたもくどいね 私も一国を背負って立つ身だ 一度言ったことは撤回できないがね】
岸田は青くなり狼狽しつつ 話題を変えた
【あの・・設置していただいているブイのことですが・・あれを移動とか お願いできないでしょうか】
習
【それはできないことはないが・・そちらの出方次第だ・・相応なことをしてもらうのが前提だ】
岸田
【あの・・恐縮ですが 例えばどのような?】
習
【あんた そんなこともわからないのかね?・・中日の間に横たわる案件がいくつもあるだろが、
それだよ・・】
岸田
【わ、わかりました・・帰国してからよく検討して 改めて】
習
【検討の好きな男なんだろ? せいぜいやってこいよ(笑)】
通訳
(こいつは困ったなあ・・) 【協議したうえで やればいいと思いますよ】と岸田に訳した
岸田
【わかりました ありがとうございます! では協議の上でということで・・】
こんなやりとりで 日中は協議することになったと日本側では報道されたが
私の妄想ですが 実際のやりとりはそんなものだったと思います(^^)
おわり