SORA日記

~GME犬(肉芽腫性髄膜脳脊髄炎)ルークの闘病日記+脳炎の勉強記録~

定期受診 2011年11月12日(晴)

2011-11-12 | GMEの看護記録 病院受診
昨日の寒さから一遍。暖かくなりました。こういう気候って脳炎には辛いですよね・・・

さて、今日は受診しました。お薬がなくなったのに、気づかないダメママを許してね。ルーク。

先生から、聞きとったことを記しているので長文です。。。

先生「あれからどうでした?」
私「えっとワクチンの後ですよね?問題なかったですよ。」
先生「ステロイド注射もしたんでしたっけ?」
私「はい。それと、先日フロントラインをやる前にステロイド1/16錠のませて、なにも起きませんでした。」
先生「それはよかった。本当はなにも飲ませない方がいいんですけど、1/16錠なら0.3㎎だから問題ないでしょう。」
私「先生、薬効がないということは副作用もないということですか?」
先生「そうですね。というか副作用見つけられないかも」

先生「ルークちゃんの場合(4kg)本人から0.3mgのコルチコイドが出てて、これを超す内服があると薬効や副作用がでる。
ちなみに、ステロイド0.25mgまでは薬効がない。0.5g~1g/kgは炎症止め 1g~2g/kg免疫抑制の作用ね。なんとなく抗がん剤に似てる感じかな。」

私(なるほど1/16錠というのは薬効が出るか出ないかギリギリの量なんだ・・・)

先生「ステロイドは溜めるお薬じゃないし、長く飲むと耐性ができてくるし(Pタンパク)臓器に対して副作用が大きいので長期使用はしない方がいい。」
「今後ね、再発した時も、レフルノミドを一定量入れておけば、再発時量を増やすという選択肢も作れるんでやってるんです。血中に乗るまで時間もかかるし、量も必要になるし。」

私「じゃあ、レフルノミドで副作用が出てもまだ方法はたくさんありますね。」
先生「まだまだありますし、奥の手も残ってるし、組合せることもできるし・・・。その為には臓器のダメージが少ない方がいいですよね。」

先生「では、このまま、レフルノミドでいきましょう。本当に早めににシクロスポリンをやめてよかったかもしれない。」
私「そういえば、8月の写真と今を比べてみてください。」 (写真みせる)
先生「おぉー全然違いますね。たれ目が分かるようになった。あのままだと、肝臓いっちゃうとこでした。」
私「ルークの場合、多毛やエプリスが出ましたが、トリミングする子はわかりにくくないですか?」
先生「毛の長さよりも、毛並と伸び方となんと言っても顔つきですね。すねた顔してます。」
私「それは、飼い主には気づきにくいですよ。。。今さら違いがわかったし。かわいいんだけど、物さみしげな感じですよね?」
先生「そうそう!目が顔の中心に寄ってくるというか、表情筋が固まってるような感じ。なんできるんでしょうね?」
私「・・・(聞かれても。。。)」

私「先生のところに脳炎のワンコ沢山来ると思うのですが」
先生「多いですねー。」
私「ぜひ、ルークを紹介してください。諦めなくてもこんなに元気になるんだって、勇気が出ると思うんです。」
先生「あ、そうそう細菌性髄膜炎と真菌性髄膜炎はまず旋回よりも発熱するんです。その2つの脳炎にステロイド入れたらアウトなので、ブログに載せておいて伝えてください。」
私「そんなの医者じゃないと区別できないですよー。」
先生「そうなんですけど・・・。」
私「えぇっと、私のブログを見て、GMEだと思い込んで同じ治療を希望するのは危険ですよという注意喚起ととらえればいいですね?」
先生「はい。お願いします」

私「そういえば、その旋回なんですけどルークはクルクルしてませんがGMEは大旋回が特徴なんですか?」
先生「いえ、障害部位によります。大脳に障害を受けると大旋回。」
私「その旋回は炎症が治まれば、治りますか?」
先生「もちろんもちろん」
私「逆に、呼べば止まるけれど、旋回し続けるのは炎症が残っているということですか?」
先生「そういうことですね。」

私「あと、来週旅行に行こうと思ってるんですが、行きよりも帰りのほうが気圧の影響を受けやすいと聞いているのですが、予防的になにかできることはありますか?」
先生「まず、山を登ったり降りたりはキツイと思う。飛行機はダメ」
私「えっと、行くっていっても山梨くらいです。。。」
先生「ラシックス1/4錠1回くらいなら、体に害はないですよ。あと抗てんかん薬」
私「わかりました。」

以上病院でのやり取りでした。ご参考になれば。。。

7:00 朝ごはん(ドライのまま)好きな部分しか食べず 内服:レフルノミド1/4錠
18:00 病院受診 4.05kg
19:00 夜ごはん(土鍋蒸し)全食

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ウッディ)
2011-11-13 02:19:40
先生との会話参考にというよりすごいです。
薬の副作用の出る量までわかるんですか?

副作用のことも考慮にいれ状態にあう薬の選択、よく研究されていますね。
脳専門の先生なんですか?
奥の手まであるなんて心強いですね。
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ウッディさんへ (ふかいそら)
2011-11-13 13:46:56
そうなんです。
先生、薬学も詳しいんです。なので、レフルノミドの処方も、アメリカの臨床データでは強すぎるので、絶妙な量を調節すれば、信頼性の高い薬(副作用が少ない)と言ってます。

先生は、一般診療をしていますが、病院には脳神経外来・心臓内科・ホスピス内科があり、脳神経外来の担当です。
全国から転院があるようです。
そういう意味では、脳の専門医だとおもいますが、針治療とかもしてるのと、急なオペを受けてるので、謎な人です。
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凄いわ (rakako)
2011-11-13 22:33:55
ルークちゃんの先生は ステロイドの薬効が出る量を言い切ってますよね。
これって 一回によるものですよね。あれ?およそ5kgのコービーが 一回 1,25mgだったら どこだ?
シクロスポリンの副作用…、コービーは クリクリの毛のところと真っ直ぐのところと出ました。顔つきは 皮膚が引っ張られた感じだったから もしかしたらかな? でも 今 顔は大丈夫だからね!
ルークちゃんの先生の話聞かせてもらうと、やっぱり ステロイドやめた方がいいんじゃないかな?って思うな。でも 担当する先生が協力してくれないと難しい話だね。
とにかく ルークちゃんもコービーも 元気にしてくれてることは嬉しいね!
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rakakoさんへ (ふかいそら)
2011-11-14 00:23:21
単純に計算するとコービーちゃんの1.25mgは薬効がない状態みたいですね。
いままで、表記上1/4錠とか書いていましたが、体重に対して何mgという計算だともっとわかりやすいですね。
ステロイドを止める止めないには責任が持てませんが、上手に使えばいいとこどりできる薬だと認識しました。
ルークの先生はステロイドは「ここぞ!」って時にしか使わない先生です。皮膚のカサカサ尻尾の脱毛も副作用だと言い切り、そういった表面に出てきているという事はいづれ、臓器をダメージを受けると確信しています。
私がステロイド休薬を渋った時も「いつまでも飲み続けられないでしょう!」と一喝されたほどです。本当に、ステロイドの長期利用に反対派なのですが、コービーちゃんの炎症部位とルークの炎症部位は異なるので、一つの意見として受け止めてください。
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ふかいそらさんへ (rakako)
2011-11-14 01:02:08
コービーの主治医は ステロイドが効く量として1/4錠としてきました。先日電話したMRI施設の先生は ステロイドは予防だと言われました。
勿論 ルークちゃんと同じにしたいと思っているわけではありませんよ。
ただ、ステロイドを減らす方向にむくか向かないかで 減らす方向に向きたくなるとゆうことですね。
色々な病気で 飲んでるワンちゃん 沢山いるんだもんね。きっと 飲んでる量は コービーどころじゃないと思うな。
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rakakoさんへ (ふかいそら)
2011-11-14 13:39:02
たしかに、薬は飲まないに越した事はないですよね。
ルークの先生も、脳幹近くの炎症は難しいからなー。
と言ってたので、そんなコメントしました。
薬を入れる時同様に、止めるときのメリットデメリットを中立な気持ちで伝えてくれるお医者さんが増えたら、そして決めた選択のバックアップをしてくれると、休薬や変更の時の不安がへりますよね。ブログを通して、動物のお医者さんに伝わるといいのですが…
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Unknown (ミニユウ)
2011-11-14 18:29:33
すごい参考になります
でもすごいですよ

聞きたいことがあっても
そんなに対等に質問ができないです><
その場になると、なんて言っていいのかわからなくなっちゃって。。。

ちょっと質問なんですが
1/16錠って、もはや粉ですか?
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ミニユウさんへ (ふかいそら)
2011-11-14 20:04:52
1/16錠は粉ではなく錠剤です。
1/8錠までは普通のカットで、それを半分にするにはスライス状にしないとできません。
例の錠剤カッターという名のはさみで切りました。
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Unknown (りーちゃん)
2011-11-16 01:06:05
いつもコメントありがとうございます。励みになります。今、風邪をひいてしまって、コメントの返信おくれてしまっていて、ごめんなさい。
とても、専門的な内容で、とても参考になりました。レオも、ステロイド飲むようになってから、顔つきが変わってしまって、ルークちゃんの先生がおっしゃっているようになっています。レフレノミドというお薬は、どのようなお薬なのですか?シクロスポリンではないようなので、抗がん剤の一種なのでしょうか?また、教えていただければと思います。
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