瀝瀝(れきれき)散歩道

瀝瀝というのは「水が音をたてる様子/風が音をたてて吹く様子」つまり、「ありのままの風景」ということでしょうか。

雇用調整という言葉の響き

2020-09-22 01:09:25 | 特別職国家公務員


シルバーウイークの4連休、かなりの人が街歩きをしていましたね。
コロナウイルスで自粛をしていた人の気持ちが、一気に解放されたのでしょうか?
遠出はしなかったのですが、私は映画「コンフィデンスマンJP・プリンセス編」を見に行きました。
何も気にしないで、笑ったり泣いたりできる、なかなかいい映画ですが、終わってしまうとあまり印象に残っていません。
ストレスなく見られる映画としては「最高!」でした。

さて、今日は、昨今気になる「雇用調整」という言葉について触れてみたいと思います。
公務員の方たちは「雇用調整」っていう言葉、あまり身近には感じられないと思いますが、、、
「雇用調整」とは企業が景気の変動や事業活動の増減によって生じる労働力の需要の変化に対応することです。
例えば、残業をしてはいけない→残業規制、採用の削減や一時停止、本社から子会社・関連会社への出向、
一時帰休(会社の命令で一時的に家にいる)希望退職の募集、解雇等です。

今年3月、コロナウイルスの感染拡大で、社会は大きく転換しました。
私も全く初めての経験「オンライン」授業に試行錯誤、悪戦苦闘しました。
順次移行なんて悠長な感じではなく、自分自身で頑張ってオンライン(zoom)の方法を習得してね、という「いきなり」の実践でした。
「もしできなかったら、、、」仕事は来年、私に来ないかもしれない、という不安、、、。
必死ですよね、生活がかかっていますから。

ここ2、3日、メディアでは東京ディズニーランドの雇用調整の話題が取り上げられています。
ディズニーランドは2020年の4月〜6月の連結最終損益が248億円の赤字。(前年同期は229億円の黒字)でした。
危機的状況ですよね。
そこで、ディズニーランドは非正規雇用のスタッフに
1.退職金80万円をもらって退職か、
2.ダンサーなどのスタッフはチケット売り場等に配置転換するか、
どちらかを選択するよう求めました。
正社員、嘱託社員4000名は賞与7割減とするようです。

これが自分自身の問題だったら、あなたは1と2のどちらを選びますか?

「ディズニーの仕事を続けても厳しい、辞めることを選んだら、もっと苦しい」というのが、スタッフたちの本音でしょう。

友人の会社は「会社のスリム化」をサポートするシステムの開発を行っています。
コロナウイルスの影響で、実は業績を伸ばした会社の一つです。
ここはほとんどの仕事を社員が自宅でテレワークをするようにしました。
すると、家でも仕事をバリバリしている人とそうでない人の差が明確になりました。
オフィスはこれまでのように社員が集まって仕事をするわけではないので、小さくし、賃貸料を節約しました、
「会社のスリム化をサポートする会社」は真っ先に自分の会社をスリム化し、人員を削減したのです。
そして改めて、必要な部署に優秀な人材を集めるための広告を出しました。
求人広告に記載された年収は1000万円以上でした。

企業は気がついてしまったのです。
こんなにたくさんの社員を雇わなくても、仕事が回るってことを。



厳しい時代がやってきました。
現在50代の人は70歳まで年金を待ちながら、生活のために働いてかなければなりません。
(もちろん悠々自適の人もいるとは思いますが、、、)

さて、私たちはどのように自分の人生のキャリアプランを立てたら良いでしょうか?
きれいごとではすまない現実の日々。

まずは自分がどのような仕事なら続けてストレスが少なくできるのか
家族の状況は今後どうなるのか(子どもの教育費や親の介護等)
自分は何が得意なのか、これまでの経験をどう活かせるのか、
まだ、何も将来の計画に手をつけていない方がいるのなら、「自己理解」と「自己分析」から
始めてみましょう!

計画をしっかり立てて、努力と工夫を重ねれば
乗り越えられない壁はありません。




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1 コメント

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Unknown (SHIN)
2020-09-22 05:11:19
吉本先生
お疲れ様です。

世間では、「連休」と言われ、様々な話題がニュースとして発せられています。

私は、他国で「予備役」と言われる扱いのトレーニングがあり、5日間ですが行ってきました。
参加者の皆様は、上は60代で下は20代、医者や看護師や通訳士や会社員、元自衛官、等々の男女でした。
トレーニングの内容は、在宅では出来ない内容でした。

最近、新型コロナウィルスにより、世間の生活の仕方に変化があり、一般企業様は「少数精鋭の者」で会社運営する形が形成されて来ています。

今月の私は、実際の体験から、「在宅ワークで出来る事と出来ない事」について考える機会が与えられ、今後の歩み方に影響しそうです。

雇用調整について、意識して働き、生活して行きたいと思います。
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