二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

純金箔

2013年06月22日 | うんちく・小ネタ

二鶴工芸です。
台風が消滅しましたが、各地に被害をもたらしました
日本以外でも気候がおかしいようです。
世界規模で異常気象です
本日も昨日の金箔の話の続きにしましょう
金箔の有名な産地は金沢になります。
当方も直接ではないですが、材料店経由で仕入れています。
金箔もゴールドですので金相場で価格が上下します。
近年は相場が上がり、箔の価格もかなり上がりました
24K、18Kとかありますね。
24Kというのは金の純度が99,99%になります。
18Kは金の純度が75%のモノになります。
純金は強度を持たすために銀と銅を数%含ませた合金になります。
純金箔は合金の含ませる銀、銅の割合で24金箔、5毛箔、1号、2号、3号、4号、仲色、三歩色、定色、ホワイトゴールドというように銀の含む%が多くなるにつれて銀がかっていきます。
通常に金色といわれるものは4号色になります。
それより上は赤みががった色目になります。
純金箔といわれています種類は純金の含量が約58,82%からが純金箔と定められているようです。
その基準として定色という名前がついているようです。
当方は4号色以下の箔はほとんど使いません。
なぜなら、銀の含量が多いほど酸化して変色する可能性がかなりあるためです。
ちなみにですが、地元の金閣寺は1号色の箔を5倍の厚みにしたものが使われています。
日光東照宮は3号色といわれています。
当方が仕入れてます純金箔の厚みは1万分の1から5位だといわれています。
1gの合金で約3,300平方センチの金箔になるそうです。
1mmの幅で330m、0,1mmの幅で3,3kmの糸状の箔にできるそうです。
ただ、この数値は各生産メーカーによって若干計測値が違うようですので、あくまでも参考です。
他に銀箔を特殊な染料で色付けした着色箔や色箔、銀箔を硫黄で変色させた焼き箔等も要望によって使用します。
現在は各メーカー多種の色目があります。
長々とウンチクを述べました
貴重なお時間が無駄になったかと思いますが、たまにはこんな話でもと。
ではまた


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