二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

マスキングテープ

2017年09月05日 | 日記

二鶴工芸です。
画像はマスキングテープを生地に貼り、加工する部分をデザインカッターで切り抜き、箔を貼るための糊を置いた(塗った)状態のものです。
マスキングテープのことを業界ではエンブタと言います。
漢字で書くと縁蓋、ふちにふたをする。
エンブタをする!!とかエンブタを切る!!とか言います。
生地を切らずにテープのみを切るいう指先の感覚の作業になります。
この作業は、基本中の基本の作業ですが、仕上がりを左右する大事な作業でもあります。
色もブルー、透明があり、粘着の強度も数段階あります。
加工、生地の種類によって使い分けします。
メーカーによってはカッターの刃が通りやすい(切りやすい)ものや通りにくいものもあります。
使う職人さんの好みによりけりです。
このマスキングテープを開発、或いは発見により、作業が飛躍的に早くて綺麗になったと思われます。
現在、当たり前のように使っている道具や材料は先人の探究心と苦労のおかげで使っているわけです。