二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

若手職人工房見学ツアー第6弾

2016年04月25日 | 日記

二鶴工芸です。
先週土曜日の午後は昨年に引き続き第6弾今年一回目の若手職人工房見学ツアーでした。
板染(型)友禅職人 横田武裕さんの丸染工株式会社です。
型友禅は手描き友禅と違い型を使って染めます。
反物を板に貼って作業しますので
必然的に作業するには大きい場所が必要で手描き友禅のような家内工房というよりは工場のような広さです。
柄数や色数により型紙やシルクスクリーン型をそのつど使うので着物1反に数十枚の型を使うそうです。
糊に染料を混ぜた色糊を刷毛・駒ヘラを使って染めていきます。
現在はピースも使っておられます。

板が結構重いので乾燥させるのに棚から上げ下ろしするため結構重労働ですね。
ベテランの職人さんが手際よく作業されていて、いとも簡単に印を合わせ型を生地に置いていかれます。
さすが!!

明治時代に量産向けに開発されたといわれていますが、結局職人さん手作業なわけで。
実際見学してみて大変さを再確認しました。
また手描き
友禅とは違う奥の深さを感じました。
昨今、友禅のインクジェットものが多くなりましたが、私個人の私見としてですがインクジェットは手描き友禅や型友禅ではできない加工のものをやってほしい。
インクジェットしかできないような。
でないと背を丸めて頑張っているベテラン職人さんの今まで積み重ねたものが・・・(T_T)
いち職人の独り言です(>_<)
丸染工株式会社さんは工房見学もされています詳しくは→http://www.marusenko.co.jp/