今うちで収穫中のズッキーニやニンジン、インゲンマメと、6月上旬に掘りあげたニンニク、玉ねぎ、ジャガイモ…ぜーんぶ入れてラタトゥイユ。
この時期は頭で考えなくても、持ち帰った野菜をなんとなく刻んでトマトソースで煮込んで調理するとラタトゥイユになってしまいますよね!
できあがりを熱々でいただいても、冷やして一晩味をなじませていただいても、本当に美味しすぎて~!
…「ながくて風土」を初めて今5年生なんですが、時が経って思うのは、なんとなく1年を通して、この時期はこれで忙しいってのがあるんだな~と気が付きました。
バラバラな仕事にみえるけれど、1年を通して自分ではちゃんと一貫しているんですよね~(意外に~)!
6月の今は、やっぱり畑が忙しいでしょう!
人参やインゲン、ズッキーニなどの初夏の野菜が収穫中で、モロヘイヤやバジルなどもそろそろ収穫期を迎え、トマトやナスピーマンなどの夏の実もの野菜の手入れもあるし、ネギやサトイモの土寄せやボカシやりもあるし、はたまたサツマイモも植えつけなきゃいけないし…それに一番すごいのは雨のたびに信じられないくらい生えて伸びてくる雑草との格闘も!
あっという間に3時間なんて経っちゃいます。
もっとやりたいけれど子育てもあるし、ほかのこともあるし、なによりあんまり頑張ると身体に負担なので、「もうちょっとやりたいな!」くらいで帰ります。それでも帰ると疲れがどっとくるくらい。
また、6月は保存食づくり(梅仕事、ラッキョウや生姜仕事、シソ仕事などなど)が忙しいよね。
梅雨時期でもあるし、畑に行けない日もあるかなと、思わずほかの仕事に着手しちゃったり、雨降るかなと遊ぶ予定を入れちゃったり、気が付けばギュンギュンな予定になってしまう6月でもあります。
でも、待ちに待った夏野菜が穫れはじめると気分が上昇してきます!
今日のひとりのお昼。来月のマーケットのお菓子の試作がひと段落したので遅めのランチです。
イギリスの伝統野菜、スープセロリを栽培していて、今日収穫してきました。
苗を作る場所がなく、ほんの3~4袋分(もちろん販売もできないくらい)くらいしか作れなかったんだけど、最近はやりのパクチーとはまた違うクセのあるハーブで食卓が華やかになります。
味は、ちゃんとセロリのクセがあるんだけど、茎や葉がやわらかく、スープにピッタリでした!
油でニンニクとクミンシードを熱して、玉ねぎ、鶏ひき肉を加え、さらにインゲン、ズッキーニを加えて炒め合わせ、水を加えて煮立てばパスタをポキッと割って加えて麺がやわらかくなるまで煮ます。
最後に自家製ヨーグルト、三升漬け、塩麹で調味してできあがりという、簡単な畑のスープパスタです。
なんにもない時は、こういうものを食べてます。美味しかった~!
さて、現在の畑の姿です。
白オクラ。今年も元気に育っているけれど、昨日初めて実がなっているのを発見!でも虫になめられた跡がくっきりついて釣り針みたいに曲がっていたものが2~3本あって、ちょっとストレスかかってるかな~と様子見中です。オクラも最初はちょっと様子見な感じでいつもスタートします。きっと生育とともにいい感じになってくるでしょう!
こちらは左から唐辛子、ナス、ピーマン、シシトウなど、ナス科のコーナー。右上の方にトマトの畝も見えてます。
ズッキーニの畝。わたしは毎年、イタリアの古い品種、「ブラックビューティー」を栽培しています。
ピッカピカのズッキーニ、今年も出荷させてもらいました!2本で140円です。
昔ながらの種を取り次がれてきた品種がやっぱり大好き。だけど、在来品種や固定種野菜は味わいが最高なんだけど収穫量が少ないんですよね~。
一度だけ、一代交配のキュウリを作ったのですが、もう成る成る~~~!広い畑では、一日でも収穫をお休みすると大変なことになるのだけど(本数もすごいし、収穫が遅れ大きくなりすぎてお化けキュウリにもなるし)、家庭菜園でもほとんど一代こう配の苗なのでトマトやピーマンなどはかなり収穫できると思います。
こういう利点もあるんだけど、一代こう配の種の作り方を見るとちょっと疑問がわいて来たり…
味わいに関してはもう断然固定種・在来種がダントツで…
収穫量が少ないし、同じ価格にしていてはもう成り立ってゆかない商売なのだけど…
迷いながらも結局今もなお、固定種・在来種の種から自分で苗を育てて、精魂込めて栽培しています。
何回もめんどくさ~~とかばかだな~~~と思ってきているんだけど、やっぱり春が来て夏がくるとこれをつくってよかった~~!となににも代えがたい幸せを味わえます。
こんな味わい深い野菜を自給自足できるようになるなんて、自分にとってはすごいことです。
どろんこでエキサイティングな日々に思えます!
こちらはサトイモ畑!
このサトイモは、3年くらい前に地主さんからサトイモをいただいて(長久手でずっと取り次がれてきた種イモです)、これを元に増やして増やして今の量に達しました!今年はちょっとは出荷できるかな~。
でも、芋類は11月くらいに収穫して年末、年明け、春先までの貴重な食糧なので、自家用で消費することが多いです。
固定種・在来種の野菜や、一代こう配(F1)の野菜についてはちょっと調べればたくさんネットでも見ることができます。両方賛否両論で、わたしも双方にメリットデメリットがあるな~と思うんだけど、やっぱり自分が作っててペースがよく味わいが最高なのが固定種・在来種で、美味しさは格別だなと思います。
野菜だけでなくて、ウールも一代こう配の野菜のように、編み物に適したエリートな羊を掛け合わせて(こう配させて)メリノウールなどはつくられています。
これらも優れたウールだと思うし、たまにですが必要があるときは、わたしもこれらのウールも用います。
でも、やっぱりその場所に生息することで(気候や食事によって)生まれる、原生種の羊からとれるウールは上等だし独特な味わいがあります(シェットランドウールなど)。
野性を感じ、繊維も大地からはぐくまれたことを肌で感じることができる味わいのあるウールです。
日本は羊が生息しているような寒い、草原が広がる大地ではないので、もともとはあまりウールになじみがない民族だと思うのだけど冬場の寒い時期にウールはとてもありがたい素材です。羊の品種なども本やネットなどちょっと調べればいろいろとわかって面白いのでご興味ある方はご覧いただくと面白いかなと思います。
話がそれましたが、その風土から生まれた野菜や繊維はなんとも味わい深く、食したり肌にまとったりするとこれらが大地からの恵みであることを言葉なくとも伝えてくれるようなおおらかさがあるような気がして興味が尽きません。
今日は人参、ズッキーニ、インゲンを出荷させてもらいました!
これからしばらく人参、ズッキーニが続きますがインゲンはひとまず終了です。そろそろオクラやモロヘイヤ、バジルも追加で出荷スタートできそうですよ~!
夏野菜が順調のようですね。
熱中症にかからないように、
気お付けてください。
里芋はずいぶん増やしたんですね。
親芋も逆さ植えで種芋にすることが出来るので、
親芋も活用すると出荷量が増やせますよ。
そうなんですね、親芋も種イモにできるとは!
全然知らなかったです~そういえば相方のるーあんりちゃんが今年は逆さ植えにしたと言われていたような・・・!