コクシネルや梅仕事をさせていただいている、幼稚園の大切な古民家「たいようの家」。
先週の名古屋のものすごい日差しを受け、「むすび手」さんの梅干しも、我が家の梅干しも、一気に干せあがりました!
やっぱり、この蝉の声が聞こえ、雲ひとつないような空、照りつく太陽の下に、梅干しが干されて、シソの香りがあがる、日本の夏のこの風情。
干す時期は、毎年結構違います。7月の終わりまで梅雨が続くこともあるので、8月になって天日干しをした年も何度かありました。
今年は雨が少なかったうえ梅雨明けも早かったのですが、「むすび手」さんの梅干しを干した翌日から雨が降りだして、一度ザルに並べた梅をカメに戻し入れ梅酢に浸し直す事態にもなりましたが、日数や連続して干すことにこだわらず、干せるときに、自分が好きなところまで干すという感じでいいと思うので、意外に融通がきくものです。
どうしても、こういう長期間かかることなどがあると、手を出すのがおっくうになりますが、畑と同じで日和見な感じで全然オッケ~と思ってやってしまっています。
そんな適当な自分だったので、みなさんと一緒にさせてもらうことに対して「大丈夫なのか!?」と初めは自問していましたが、お味噌の時にも講師としてご協力いただいた平瀬さんに相談させてもらっても、彼女もそういうノリでつくっていて、なんだかすごく安心できたし、そのままこのノリでつくらせていただきました☆
今回は、立派な南高梅が2Lサイズとしたら、4L~5Lサイズほどの大きな梅を使わせていただいたので、お日様の光を浴びて熱く、柔らかくなった梅を返す作業ができなくて(皮がザルにくっついて柔らかい皮が破けてしまい)縁側でみんなで「どうする?こうする?」とワヤワヤしながら「こうしてみるか」みたいに作業していき、それがなんとも面白かったです。
結局、大きな肉厚の梅は、午後はひっくり返せず夜に少し身が引き締まったところで朝返す・・・ということになったり、雨が続くことになってしまったので一度カメに返して梅酢に浸して晴れが来るまで保管する・・・ということになって、みんなであーだこーだ言いながら作業をすすめていきました。
わたし自身も、小梅、中くらいの梅、南高梅(大きめ)を毎年漬けていましたが、プラムやスモモのようにこんなに大きな梅は初めて漬けたので、とっても勉強になりおもしろかったです!
干すのは簡単で楽しいです。
※我が家の梅干しは赤シソを入れない「白梅干」です。
こちらは5月25日に漬けておいた小梅です。毎年お弁当用に2kg漬けています。
これをお玉などでザルにあげて、くっつかぬ程度に並べます(とかいって、結構くっついていますね~)。
最初は黄色なのです!カメの中の梅酢は、一升びんに入れて梅と一緒に天日に干します。
お日様の光を浴びるとすぐに色が変わってきます。写真は5時間程度で、もう色が変わっています。
まだ丸1日立っていませんがこんな感じです♪
小梅は小さいし、ちょっとザルを動かすとコロコロするので、1粒1粒ひっくり返さず、わたしは時々ザルをゆすって返しています。
夜ですが、雨の心配が全くないような年は、そのまま外に出したまま夜露にあてます。こうすることでしっとりした梅干しに仕上がると見聞きしたことがあります。
でも、梅干しは、さすがに雨にあてるのはよくないので、少しでも雨の心配があるようなら、無難に家に入れておきます。天気の心配するのも子育てしながらだと面倒なので、ベターを目指す感じで毎年ボツボツやっています。
小梅を干していた日は35度越え、雲ひとつないカンカン照りの日だったので、3日3晩(4日間)ではなく、2日2晩(3日間)でもうしまおうかな~と思ってしまいました。
いつもはそのまましまいますが、なんとなく梅酢に浸してみました。
まだ去年おととしの小梅があるのでしばらく寝ててね・・・!
左から、3年物の南高梅の梅干し、3年物の小梅干し、2年物の小梅干し、今年漬けた小梅です。階段下の物置の一部が梅干し塚(!)になっています♪
今年のもの以外は梅酢に浸していないのですが、長期の間に梅干し自身が蜜を出してしっとり汁に使っている感じに変わってきます。
そしてこれは中粒(1Lくらいかな?)の梅。今年は5kg漬けました。
こちらもすごい日差しの日々で、これ以上干すと干からびそうな勢いだったので、2日2晩程度で片付けました。
赤シソを入れてなくてもこんなに赤く・・・!はじめて梅干しをつけた時、お日様ってすごいなぁとつくづく感心してしまったのですが、毎年、やっぱり同じように思います。
そして、赤ジソを入れて美しくできあがった「むすび手」さんの立派な梅干し15kg!
写真では大きさがわかりづらいですが・・・こんなに大きな梅を漬けるのは、結構どきどきものでしたが(腐敗や扱い)、みんなの力をあわせてこんなにきれいに美味しくできあがり感動です。
幼稚園に寄贈させてもらうために、保存容器に梅を移します。大きくて肉厚なのでいつもより慎重にやっていきました。
風土からの恵み、お母さんからのの愛情、みんなの気持ちがつまった梅干し15kg!いよいよ寄贈させてもらえるところまで来て感無量です~
子どもたちが食べる風景が浮かんでくるようです・・・!
5月末のコクシネルから、6月の梅干し漬けにモミシソ作り、天日干しなど・・・なんだかんだ1学期をかけて梅干し仕事にかかわっていただいた「むすび手」のメンバーのみなさん、おつかれさまでした!
1学期も終わりに迫った7月16日、皮が破けてしまった梅干しを集めて、「むすび手」メンバーで試食会を行いました。
みんなで具材を持ち寄って汁を作り、古民家「たいようの家」で和やかなひとときを持たせていただけました。
いや~今年もたくさんの梅を見て、触って、香りをかぎ、たくさんの干す風景を見ることができました!
このようなことをさせていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです?ありがとうございました!風土の恵みにも感謝です!
旬は風土の愛し子、
人も風土の愛し子。
・・・とっても好きな辰巳芳子さんの言葉です。