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おいのりされたから、今日は偉大な漫画家の話

2013-01-21 23:36:01 | 雑談
イエエエイ!早速おいのりメールをゲットしましたよ!なみひらです。
(注:おいのりメールとは…就職活動時に不採用となった場合に送られてくるメールや手紙の最後に必ず「貴殿の今後のご活躍をお祈り申し上げます」という一文がついているメール。つまり不採用通知)
ま、まあ、給料安かったしねえ、小さい会社だったし(震え声
しかしそこで終わる訳にはいかないと更に二社応募してやりましたよ。おいのりされまくりの予感しかしませんよ。冒険の書に記録してやろうか。

ということで今日は気分転換に好きな漫画家の話でも。
我が家にはすでに2000冊を軽く超える漫画がありまして、当然好きな作家はたくさんいるわけですが、自分の中でスペシャルな位置を占める漫画家が三人おります。
一人は水木しげる先生。ご存じ妖怪が好きすぎて本人が妖怪になってしまった大先生です(去年ようやっと境港市のミュージアムを訪れることができました)。
それから竹本泉先生。ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワンな元少女漫画家(といってももはや誰も信じてくれない)です。
このお二方についてはいずれ語るとして…。
今日語るのは残るお一方、昭和の漫画史に燦然とその名を輝かせるレジェンド「藤子F不二雄」先生についてです。

藤子先生の大ファンを自称してからどれほどの時が経ったでしょうか(敢えてマニアとは言いません。本物のマニアの方に失礼だからです。藤子道は奥が深い…)。
実は私のハンドルネーム、並平も藤子先生の作品「T・Pぼん」の主人公「並平 凡」から拝借しております。(思いついた藤子キャラを適当に入れていって通ったのがこの名前でした)
思い起こせば子供のころから、私の生活は藤子先生のキャラとともにありました。
毎年、映画ドラえもんを見に行き、パーマンシャンプーで頭を洗い、エスパー魔美のヌードモデルのシーンでドキドキして、もはや藤子先生なくして今の並平は存在しないと言ってもいいでしょう。

そんな並平が感じる藤子先生の魅力は何かといえば、とにかく懐の広い世界を持っている方だという事に尽きるでしょう。
ドラえもんやパーマンなど子供を魅了してやまないキャラクターを生み出しつつ、片方では人の闇を容赦なく描く作品も生み出しているその多面性。
おそらく歴代の漫画家の中でも藤子先生ほど広い世界をお持ちの方はなかなかいないのではないでしょうか。
有名作でも「エスパー魔美」などは対象年齢がドラえもんよりやや高く、非常に社会風刺や示唆に富んだ内容になっていますし、短編の中には「性」や「死」、はては「ひかりごけ」を彷彿とさせるような生存を目的としたカニバリズムまでをテーマとしたものも数多くあります。(お勧めは有名どころデスが「ミノタウロスの皿」「ウルトラスーパーDXマン」「気楽に殺ろうよ」あたりでしょうか。但しかなり衝撃的な内容なのでドラえもんのイメージで読むと痛い目にあいます)

さて、今日はせっかくなので藤子先生の作品の中から、一つ紹介したいと思います。

その作品とは、前述したとおり私のハンドルネームの元ネタである「T・Pぼん(タイムパトロール ぼん)」。
この作品はひょんなことからタイムパトロールの見習いになった中学生並平凡が様々な歴史に介入して人を助けていくという物語です。
これだけだとただのタイムスリップヒーロー物になってしまうのですが、この作品には非常にシビアな設定があり、その設定が作品全体にそこはかとない無常さを漂わせています。
その設定とは…「タイムパトロールが助けることができるのは歴史上に大きな影響を与えない人間のみ」という事。
大きな影響というのは歴史上の偉人は勿論、その偉人に間接的に影響を与える人も含まれます。
それを判別する機械がありその機械がOKを出さない限り、目の前でどれほど悲惨な運命にあっていようと、ぼん達は決して助けることができないのです。
例えばある話では凄惨な戦場の中で、次々と死んでいく人々を助けようと駆け回るのですが、たとえ目の前で首をはねられようとしていても判定でNGが出れば見捨てなければなりません。
それでも「せめて助けられる人だけでも」と涙を流しながら駆け回るぼん達のその辛さや無力感が紙面から伝わってきます。それでも諦めることができないという気持ちも。
たとえ時間を遡れようと、どれほど進化した道具を手に入れようと、必ず限界はあるのだということをとてもシビアに描くと同時に、それでも人はどんなに辛くてもやれるだけのことをやらなくてはいけないのだとおしえてくれる作品だと思います(もちろんハッピーエンドで終わるエピソードもたくさんありますが)。

藤子先生の作品は非常に多く、現在は読むことができない、或いは困難になっているものも多数あります。
ですが時を超えて残していくべき作品であることは間違いないので、全集などはどんどん出してもらえればな、と思っています。
いずれにしてもまだ藤子ワールドに触れていないという若い方は是非ご一読を。きっと漫画観がちょっとだけ変わりますよ。

(はっ、しまった!いまだに並平の中のヒロインNo.1の座にとどまり続けている「パー子」の話をするのを忘れてしまった!パー子の話はいずれ機会があったら必ず書きます!パー子かわいいよ、パー子)


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