★ 海外原油・石油市況

● NY原油、反発

 5日のニューヨーク商業取引所（NYMEX）米国産標準油種WTI中心限月3月物は、リビアやナイジェリアの情勢不安を背景とした供給懸念や前日の大幅安を受けた買い戻しに反発し、前日比2.03ドル高の1バレル＝50.48ドルで終了しました。

この日は、前日に8％急落した反動から買いが先行しました。フランス石油大手トタルは4日、操業停止中のリビア・マブルク油田が武力勢力に襲撃されたことを明らかにしました。また、ギリシャ沿岸警察によると、ナイジェリア沖のマルタ船籍の石油タンカーが海賊に乗っ取られたことが判明し、これをきっかけに供給不安が再燃しました。さらに、中国の追加金融緩和決定を受けて、エネルギー需要が拡大するとの期待感も浮上し、この日は終日買いを呼び込む展開となりました。

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