★ 海外貴金属市況

● NY金、3日続落=4月物、7週間ぶりに1200ドル割れで終了

24日のニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物中心限月4月物は前日終値比3.50ドル安の1オンス＝1197.30ドルと3日続落して取 引を終了しました。終値ベースで1200ドルの節目を割り込んだのは、1月2日以来約7週間ぶりとなりました。

ユーロ圏財務相はこの日開催した電話協議で、ギリシャが提出した改革案を基本承認しました。同国への金融支援が4カ月延長される 見通しが濃厚となり、金はこの報に押されて朝方から軟調に推移しました。 その後は、イエレンFRB議長による上院銀行委員会での半年次金融政策報告を眺め、売り買いが交錯し、相場は15ドル弱上下に振れ、 やや荒い値動きとなりました。 同議長は、事実上のゼロ金利解除までにあと数回の会合を経る必要があると繰り返す一方、「忍耐強く」対応するとの指針（フォワード ガイダンス）変更後はいつでも利上げが可能と言明し、金融政策正常化の時期は、経済情勢次第との姿勢を改めて強調しました。 取引半ば以降は、ドル高・ユーロ安に圧迫される場面があったものの、引けにかけてじりじりと下げ幅を縮小し、寄り付き近辺の水準を 回復して取引を終えました。

● NY白金、 3日続落

24日のNY白金先物相場4月限は前日終値比0.30ドル安の1オンス=1162.60ドルと3日続落して取引を終了しました。

ドル反落や米株式相場等の反発で上昇しましたが、イエレン米連邦準備制度理事会（FRB）議長証言後にドル高が進んだことや金の下 落で前日安値を下回りました。

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