県や千葉市などが求めているJR京葉線と東京臨海高速鉄道りんかい線の相互乗り入れ・直通運転を巡り、森田知事は23日、県議会の答弁で、JR東日本の冨田哲郎社長と会談した際、「実現可能性について、社内で様々な観点から検討している」と伝えられたことを明らかにした。知事は直通運転が実現した場合、京葉線の輸送力向上に向け複々線化に協力する用意があることも表明した。
県議会一般質問で、内田悦嗣議員の質問に答えた。県交通政策課によると、会談は1月下旬、東京都内で行われた。席上、知事が直通運転の実現を強く要請したのに対し、冨田社長は料金徴収などの課題を挙げつつ、社内での検討状況を説明したという。(2015年02月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun)
従来から京葉線からりんかい線への直通運転を求める声があり、有楽町線への直通運転と異なり線路がつながっていて実現可能だと言うのになかなか実現してこなかった。以前浦安市長選挙で有楽町線への直通運転の実現を訴えた候補がいたが、それを聞いた時にはこの人は新木場で有楽町線へ乗り換えた事があるのだろうかとあきれた。有楽町線とは線路もつながっておらず実現には新木場駅周辺を大改造する必要があり、実現不能と言って良いだろう。
しかしりんかい線とは線路もつながっており実現可能であるにもかかわらず直通運転は行われていないがその大きな障害となっているのが運賃計算の問題である。
現在新浦安から新宿まではJR京葉線を利用して東京駅経由だと464円である。
新浦安(京葉線)→東京(中央線)→新宿:464円
新浦安(京葉線)→新木場(りんかい線)→新宿:720円
それ以外にも
新浦安(京葉線)→新木場(有楽町線)→市ヶ谷(都営新宿線)→新宿:464円
新浦安(京葉線)→新木場(有楽町線)→永田町(南北線)→四谷(丸ノ内線)→新宿:402円
新浦安(京葉線)→八丁堀(日比谷線)→銀座(銀座線)→赤坂見附(丸ノ内線)→新宿:411円
参考
浦安(東西線)→日本橋(銀座線)→赤坂見附(丸ノ内線)→新宿:278円
一つ手前の新宿三丁目で下車(駅間800m)だと237円となる。
乗り換えの手間は東京駅乗り換えが歩く距離が長く大変なのに新木場から有楽町線経由市ヶ谷乗り換えのルートの方が楽であると思う。ちなみにメトロと都営と異なる三社を利用する事になるがメトロと都営の乗継には割引が適用されるのでJRで行くのと料金は同じである。
現在は新木場で改札口を経由しなければりんかい線経由で新宿まで行った場合は経路が明確となり問題が無いが、直通運転となった場合には新宿駅では改札口が無いので京葉線を利用したのかりんかい線を経由したのか判別出来なくなる。その場合どちらを経由したとみなすのか。りんかい線経由と見なされたら今より1.5倍以上の値上げとなる。256円くらいどっちでも良いと言う人は良いが、料金を気にして利用している身からすれば不満である。
最低限京葉線東京駅ホームから他の線への乗り換え通路の途中に改札機を設置して経路を認識させる必要がある。それでもまずいないとは思うが新浦安から西船橋経由で新宿に行くと認識されない。切符を購入すれば中央線経由となるがそれでも470円となり切符を購入する手間がかかりさらに6円高くなる。
運賃計算問題の解決なくしては便利になりますだけでは賛成できない。むしろ反対であり、阻止する必要があると考えている。
昨夏JR東がりんかい線の買収を検討していると言うニューズがあったが、それが実現すればJR運賃となり値上がりでなくなる可能性が高いので関心を持ったものだった。ただJR東がりんかい線の負債の負担をどう考えるか。結局他の利用者が負担する事になるので賛同を得られるか。羽田乗り入れでの旅客増をJRがどれだけ見込むかにもよるだろう。
運賃計算問題の解決なくしては直通は実現しない事は確かだろう。