携帯電話最大手NTTドコモの契約者情報を調査業者に漏らしたとして、愛知県警捜査2課などは30日、不正競争防止法違反(営業秘密侵害)の疑いで東京都立川市錦町、元派遣社員白石大介容疑者(42)を逮捕した。「小遣い欲しさにやってしまった」と容疑を認めているという。
同課によると、白石容疑者は2007年12月~今年5月、NTTドコモの子会社「ドコモ・サポート」(東京)で派遣社員として勤務。09年6月から立川市内のサービスセンターで電話受け付け業務に就き、ドコモの契約者情報の管理サーバーに接続するIDなどを与えられていた。
漏えいの報酬として情報1件当たり1万数千円を業者から受け取っていたとみられ、10年7月以降の約2年間で、同容疑者が照会した契約者情報は、正当なものも含め約2万7000件に上るという。(時事通信 7月31日(火)0時50分配信)
起こるべくして起きた事件と言う感じがしてならない。通信キャリアの個人情報とは欲しがる業者にとってはこんな貴重な情報があると言うような情報の宝の塊ではないだろうか。どのようなコンテンツを登録しているかでどのような消費傾向があるかもわかると思う。個人情報の管理が重視される中で個人情報に派遣社員が直接照会できるIDを与えるとはどういう情報管理をしているのだろうか。
派遣などの立場であれば目先のお金の為に出来心で情報を漏えいする事は十分考えられる。警察官でも情報漏えいする時代である。情報管理の意識の低い派遣社員に情報管理の重要性を求めても限界があるだろう。
派遣社員が多い事も現在の経済状況悪化や少子化の要因ともなっているのではないだろうか。かと言って派遣自体を規制するような事は時代に逆行する事であり、雇用を過度に硬直化させる事にもなりかねない。ただ個人情報に関する職務については派遣社員の利用を規制する事は可能ではないだろうか。
月1度クーポンを取得する為に1日だけiモードを申し込んで翌日解約しているが解約はパソコンで可能だが、申し込みは電話サポートに電話して手続きをする必要がある。そんな事もありNTTドコモの電話サポートは良く利用するので気になった。