もう一つの 昭和・私の記憶

『 昭和・私の記憶 』 の、続編
吾生涯を物語る

傘がない

2021年04月30日 | ガハハ・・・1996~2006

「 ゴルフ焼けか ? 」
仕事先でのことである。

ゴールデンウィークを過ぎた頃には それはもう まっ黒に日焼け
首から上 両手首から指先までの甲側
即ち 日の中る部分凡てである
そして 額だけ白いのであるからして
誰しも
ゴルフ焼け
・・と そう想うのも当然なのである。
「 釣りをしています」
ゴルフ焼けなら 片方の手の甲 が日焼けする
日焼けした両手の甲 を 見せ
その違いを納得して貰うのである。


夏場の標準スタイル ↑
「オッ、なんや今日は釣りせんのんか」
「今日はギャラリーです」・・9番(下)で

えらい目にあった
酷暑が続く夏場
涼をとろうと そしてついでに 日焼けもしようと
サンダル履いて 短パン穿いて ティーシャツ姿 で 釣ることにした。

「 ハナチャン そらあかんで 」
「 傘もささんと そんな恰好しとったらえらい目にあうで 」
「傘 ささんかい 」
然し
未だ未だ
傘を拡げて竿を振る芸当なんか 到底でき様もない未熟者
傘なんか 持っているはずもなかろうに

果して その晩の入浴
それはもう 痛くて痛くて 浴槽に浸かれない
足の甲にはサンダルの緒の型がクッキリ
太ももは マッカッカ
首から二の腕と もう マッカツカ
日焼けどころではない
これはもう 火傷(ヤケド)
朝の九時から日没まで ジット 坐って居るのだから当然のことなのである。
その当然も判らない・・・のだから もう
何をか況や である。

あくる日
「 そやろ、火傷したやろ 」
「 あかん  云うたったのに  あんた聞かんのやから 」
「 自業自得や 」
・・
と 親分
「 ハナチャン この傘ヤルワ 」
・・

使い古しではあるが
釣り用傘ワンセットをプレゼントして呉れたのである。

ヘラブナ釣りでの傘
単に雨除けに使うだけのものではない
主は、日除けに使うのである

次回 雨がふる・・のに に 続く
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