もう一つの 昭和・私の記憶

『 昭和・私の記憶 』 の、続編
吾生涯を物語る

盆も正月もあるかい

2021年05月04日 | ガハハ・・・1996~2006

8月13日は盆の入り
16日の盆明けまでの4日間  地獄の釜の蓋が開くと謂われる
そして
盆の15日夕刻 淀川本流には精霊舟が浮ぶ
先祖に礼拝・・するときに
釣りをして遊ぶは、ばちあたり・・と
たいてい
の釣り人
盆は釣りをひかえるのである
傘を すぼめて仕舞うのである


ところが 然し
せっかくの夏休み
誰がじっとして居られるものか
15日とあらば
一等場所を自由自在に選べるのである
「 そんな  絶好なるこの機会を逃してなるものか 」
・・と 考える輩(ヤカラ)も存る

いつものところの ホソ・下
「 誰かは居るやらう 」
・・と 
覗いてみた
蓮(ハス) ならずや
ホテイアオイが群生し 島の様に成長している
見らば
私のふるさと・・に
パラソルの花が  肩を並て二つ咲いている
やっぱり居た
而も
後ろに ギャラリーも 立っている

釣りキチの真骨頂
「 あんた 何してまんのん 」
「 なにしてまんのん・・て 見たら判るやろ 」
「 釣りしてまんねん 」
「 盆くらいは休まんかいな 」
「 殺生しとったら バチがあたんでー 」
「 ケッ 盆も正月もあるかい 」
「 わしら、殺生なんか しとらへん 」
「 ヘラに 餌 喰わしてやっとるんや 」
「 ええことしとるんや 」
「 バチ なんかあたるかい 」
「 ガハハ・・ 」
・・誰とは言うまい

「 バチがあたっても、知らんからな 」
・・と
そう
捨て台詞を吐いて
ギャラリーは立ち去った


次回 暑さでひっくりかえった親分 に 続く
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