今年の数字は二刀流としてはピークに近いものであり、
私は二刀流としては限界に近い数字だったと思っている。
今年(2016年)、二刀流として限界的な数字を出した選手に、
来年以降、何を期待せよというのだろうか。
今年の数字がとてつもない数字だということをNPB関係者もスポーツ記者も皆が認めたからこそ「MVP」に選出されたのだ。
来期以降の数字などは、全く無関係のことなのだ。
来季は来季で、今年の数字を超えるようなことがあれば、
それはその時、全国の野球関係者が素直に彼の偉大さに、驚けばよろしい。
もはや大谷の偉業は表彰すべき対象などではないのかもしれない。
讃えるべき対象などではないのかもしれない。
そのようなレベルの驚くべき数字であり、そのようなレベルの選手になってしまった。
心の底から、ただ、ひたすら、驚くだけのことだ。
大谷はそのような存在だ。
来季以降も大谷へ今年を超える数字を求め、期待する等ということは愚の骨頂、
二刀流を否定する者の発言だ。
最高球速165キロの連発を除けば、
各分野で大谷を超える数字を持つ選手がゴロゴロ存在しても、
それでもなおMVPを大谷へ授与せずにはいられなかったのだ。
頭の固いNPB関係者も辛口のスポーツ記者群も
大谷を、その二刀流を、認めざるを得なかったということだ。
今年、大谷が「ひっさげて」突き進んだ二刀流が、
日ハムというチームを奇蹟の日本一にしたのだから、誰も批判や文句などは言えない。
大谷の野球人としての「生き方」が、間違ってはいなかった。
正しかったのだ。
ただ素直に私は驚いている。
来年も、私は、ただ素直に驚くだけだ。