アカシヤの囲碁将棋の話

囲碁将棋本の古本屋アカシヤ書店の親父が、とりとめも無く勝手に語るブログです、反論は要りません。

古本まつりで客も来るが

2008年10月29日 23時50分37秒 | Weblog
年に一度のブックフェヤー、東京名物神田青空古本市が始まって、店にも普段より沢山の人が来る、「去年も来ました」等と笑顔で言われると、なんて答えて良いのかつい顔がこわばってしまう、遠方から来る方にしてみれば、年に一度アカシヤで本を買って来るのが特異な事なのかもしれない、神田に店を出して十年、今になって思う事は、東京の端っこにある中野の野方くんだりまで、何回も電車を乗り継いで、沢山の方が来てくれていたのだなーと、なんとありがたい事のなのだったのだろう、当時はそれ程の事ではないと思っていたのだが、今考えるとなんて有難い事なのだと感謝ばかりだ。とは言え、今日は本を持ってきた人が昔から店に来ていた人らしかったが、本の汚さや、水を喰っていて、商品にならない、近頃は特に汚い本や欠陥商品が敬遠され、汚いものは商品にならない、買い受け出来ないと云うと、家の店で買ったものだと云うが、買う立場になって、自分でその品物を買うかどうか考えれば駄目に決まっている、今日も大阪から本を送って来た、ほとんど未使用で美本ですと云うので買値を云って送って貰ったのだが、手垢がついた、日に焼けている本だった、奇麗だから買うので、汚れたのは家にもイッパイ有る、買いたくないものだ、こう云う時が一番嫌だ、別に安く買いたいわけではない、きちんとした取引をしたいだけだが駆け引きしているようで、本当に嫌だ、返送したい、こう云う輩が一番嫌だ、今も気持ち悪い、嫌な夢を見なければいいがと思っている。店は客も多く売り上げも良いが、普段古本屋になじみのない奴が多く、特に家の店では値引きは絶対にしない、店の中にも「値引きはしません、納得のいったものだけお買いあげください。」と貼ってあるのに、値引きしてくれと云う奴がいる、店の本は全部俺の蔵書で、俺が現金を払って手に入れた物だ、価値のわからない奴に売るつもりはない、よそで買えと云うもんだ、馬鹿を相手にしたくないから、笑っているが、二度と来て欲しくない、古本屋に来て値段をどうこう言う事は、絶対にタブー、嫌なら買わずに帰れば良いだけで、店主と自分の価値観が違うのだと思って欲しい、見てる分には文句はゆわないし、買わなくても読んで頭に入れてしまえばそれでいい、自分の財布で他を考えるなぞ愚の骨頂、本の価値観で存在している当店の客にはなれないと思って欲しい、今日のテレビで、古本まつりと神保町の事をやっていて、また明日も客は一杯来そうだが、不愉快な事がないように願っている。

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