アカシヤの囲碁将棋の話

囲碁将棋本の古本屋アカシヤ書店の親父が、とりとめも無く勝手に語るブログです、反論は要りません。

神田古本まつりが終わった

2008年11月03日 23時44分11秒 | Weblog
一度ブログを休むと楽をおぼえてついサボッテしまう、毎日来てくれる皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです、毒になっても薬にもならないのに、ご支援いただいてありがとう、伏して御礼申し上げます。
さて、今日で神田の古本祭りが終わりました、期間が長かったのでその分売上もありましたが、店に来る人が多くてびっくりしました、それも将棋本を買う人が多くて、どうしたのかと思うほど有難かったです、近頃将棋は囲碁に負けていて本が余り、市場に出ても買わずにいたのですが、ここの処囲碁と将棋が逆転して、目ぼしい将棋本がなくなってしまいました。今日は朝から奨励会の子が来て、店の本をじっくりと探していましたが、「俺、ここにいたら一年でもいられるなー」と云ったら、もう一人の子が「俺は一生居られるよ」と云ったのを聞いて、つい値引きしてしまいました、こんな子供たちは本当に大切にしたいものです。
先日京都の市場に囲碁の本が出ました、観光がてら女房を連れていきましが、首尾よく落札する事ができました、店に送ってもらった本を調べると、今まで題箋がなくて、本のタイトルー書名が不明だったものが有り、今まで「碁経」とされていた物が、正しい題箋が付いたものが見つかり、新しく本の書名が発見できました、碁の本には署名が不明で、「碁経」と命名されているものが沢山ありますが、当時は碁の本は皆、「碁経」と呼ばれていた物で、書名ではありません、これからも書誌学的に正しい書名を見つけ出していきたいと思っています、その点将棋本はある程度解明されているのですが、詰将棋の本では、あとから勝手に付けた名が独り歩きしそうで、研究しているみなさんに考えて貰うように警告したい、書籍は利用する人の便宜的な考えで分類して欲しくないと思う。書籍は文化を伝えていく重要なツールで、それを正しく次の世代につなぐのは今生きているわれわれの仕事だと思っている、地球の温暖化問題にも共通しているようだ。  


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