1000mmクラスの焦点距離でDSLカメラを使いたいと思っていても、プレートソルブが出来ないと天体導入に手間がかかります。通常のGOTO機能だけでは、天体を十分に中央に持ってくることができません。微動での導入が必要になりますが、この手間も省きたい。そこで、フリップミラーを使ってプレートソルブをしようと考えました。
①は今までの観測方法,②が今回のテスト。

昼間にCMOSカメラと一眼カメラの同焦点化をほぼしておきます。
夜にバーティノフマスクを利用して、まずは主鏡のピントノブで一眼カメラをピント合わせ。次にそのピントノブは触らずにCMOSカメラ側につけたヘリコイドを用いてピント合わせです。
筒はC8+クローズアップNO4を使用すると1200mm程度になります。カメラはASI585MCを使用します。プレートソルブの可能な0.5度×0.5度の写野より少し小さい範囲ですが、まずこれでテストします。範囲が狭すぎたらNO5を使用して焦点距離を縮める予定です。
一つの懸念がフリップミラーを使用すると写真が裏返るので、ソフトが認識できるかということです。
しかし、sharpcap4.1の操作画面をみると裏返しを補正する項目を見つけました。これでDSLでの撮影に気持ちが入りました。①です。
**②はCMOS撮影時の色バランスの調整(今回内容には直接関係なし)

今日のテストでは、この①で反転させなくてもプレートソルブをしてくれました。・・・ちょっと意外でした。反転させても当然プレートソルブは出来ました。
もう一つの心配することがあります。Sharpcapで撮影すると長時間でも、ソフトが星の位置合わせをしてくれます。DSLだと後からコンポジットしなければいけないのですが、長時間露光が可能かということです。お気楽撮影ですのでガイド撮影せずにとりあえず10秒露光でガイドずれが無いことを願い、満月の下でプレセペを撮影しました。

10秒のガイドは大丈夫なようです。周辺は少なからず収差がでていますが、まあ、C8の像の甘さがガイドの甘さを隠しているようにも見えます。また、F6相当ですので周辺減光もそれなりにあります。
今回一眼レフを使うと重量的に接眼部にかなりの負荷を掛けますので、軽いZ5で撮影してみました。月明かりの影響がなくなれば、CMOSカメラとZ5とで撮り比べて比較してみたいところです。
今回1200mm相当がプレートソルブが出来たのですが、星の少ない領域でのGOTOのテストも必要ですね。