板石にイラスト彫刻

日本でも3本の指に入るほど高価な羽黒青糠目石を使用し
何枚かの板状の石につながっていくイラストを彫刻し

指定された部分に指定された色をぬり完成しました。
意外なところに使用される予定です。

３年目

3年前仕事中で、ちょうど公園の門柱を彫り終えたときに地震が起きました。
クレーンで吊り降ろし床に倒す所で停電し、1.5トンぐらいの石が宙ぶらりんのまま
振り子のように動いていたのを記憶してます。
外に出て見た山々が揺れたせいで思いっきり花粉が舞い上がってました。
真っ先にムスメを思いましたが、平屋でトタン屋根の園舎なんで大丈夫だろうと思い
工場と自宅のブレーカーを下げ、実家の石垣が崩れ道路に散らばっていた石を撤去し
に行きました。ついでに近所の倒れた塀をリフトで端に押しだし道路を確保しました。
その後水だ!!と思いポリタンクに水を60リットルぐらいためた所で水が出なくなりま
した。地形的に坂の下にあるんで、水道管の水は流れてくるだろうと思っての行動で
した。
４時はとっくに過ぎていたんでムスメを保育園へ迎えに行きました。園庭でビニール
シートを広げ先生に囲まれて子供たちは待ってました。ムスメは泣かなかったそうです。
その後自宅に戻り懐中電灯とろうそくを探しました。捨てようと思ってたディズニー
土産のキャンドルが役に立つとは思ってもみませんでした。倉庫からやっぱり捨てよ
うと思ってた石油ストーブを出し夕飯用にと作っておいたおでんをストーブであたた
め食べました。８時頃ヨメが帰ってきました。公務員なんで泊まりだろうと思ってい
ましたが次の日も出勤だという事で、子供のいる女の人は帰れたそうです。
そして二階から布団を運びリビングで寝ました。

３年前の地震発生時から寝るまでの出来事を書いてみました。かなりパニクっていた
事を覚えてます。

いまだに地震関連の記事や画像や動画を見ると涙がでます。３年忌はひとつの節目だ
とは思いますが、いまだ帰れない福島の人々や壊れたままの石垣を見るたび、まだま
だ頑張らないといけないなと思う３月１１日でした。