『nyx』の選書フェアをジュンク堂近鉄あべのハルカス店さんで
開催していただいています！
この画像左上にある無料配布冊子は、
「『 ｎｙｘ』と追悼・鶴見俊輔『思想の科学』フェア―新しい雑誌が導く思想の未来」
と題して、『nyx』の執筆者が選んだ鶴見俊輔関連本や『nyx』執筆者の
お勧め本が掲載されています。
７月に逝去された鶴見俊輔さんは、終戦間もない1946年に『思想の科学』を創刊されました。
思想が雑誌という媒体を発行する意味とは。
冒頭には『nyx』創刊号第一特集主幹の佐々木雄大さんに
「思想と雑誌」という文章を寄稿して頂いております。
短いながら、とても心を引き寄せられる文章です。
皆様からの選書は、さすがのラインナップというか、
入手困難なものも多いのですが、読んでみたい！
と思うものばかり。
こういうものもあったのか、とリストを眺めるだけで私も勉強になりました。
本や雑誌は、読み継がれるものはごく一部で、
良書と呼ばれるものもある程度年月が経つと、どうしても埋もれていきます。
ただ、こうした機会などに「忘れない人たち」「発掘する人たち」の目と手によって、
紹介し直され続けることで、大きな動きではなくとも、
細くとも切れない蜘蛛の糸のようにつながっていき、
次世代へ次世代へと渡っていくものだと思っています。
『nyx』も、いずれそうした衰退の道をたどることもあるでしょう
（それが遠い先であればあるほど嬉しいですが）。
そのときに「これは面白かったね」と言って下さる方が、
ひとりでも多くいてくださることを願って、
今はまずお届けすることにつとめています。
そして22世紀の選書フェアで「21世紀の雑誌『nyx』、
今は入手困難ですがオススメです！」などと
その頃の若い研究者の方が勧めてくださったり、という妄想が……（『
人はみな妄想する』！）。
無料配布冊子について、関東など遠方の方からなどもご要望いただいておりますが、
やはり書店さんに足を運んで頂きたいので、申し訳ございませんが、
店頭配布のみとなっております。
ご出張のついでなどありましたら、ぜひお立ち寄りください。
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