堀之内出版blog

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『『資本論』の新しい読み方』装丁について

2014-03-18 12:27:46 | その他

堀之内出版 編集部の小林えみ です。

刊行を予告しております『『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門』
ようやく校了(編集の確認作業が終了)しました。
あとは、本が出来上がるのを待つのみ。
3月25日予定と告知しておりましたが、
申し訳ありません、少し遅くなって4月5日発売となります。

編集者として、書籍は手に取った時に、モノとして、いかに完成しているのかも、
皆様にお送りする商品として、大事なポイントだと考えています。
持っていることが嬉しい本。
そんな本にするために、装丁家さんに本の設計してもらうのが装丁です。
今日は、『『資本論』の新しい読み方』の装丁についてご紹介します。

今回、装丁は濱崎実幸さんにお願いをしました。
この本は『『資本論』の“新しい”読み方』です。
“新しい”、でも新奇性だけではなく、
きちんとアカデミックな流れの上での“新しい”―。
キレイなデザインが上手なデザイナーさんもいます。
迫力あるデザインがかっこいいデザイナーさんもいます。
どんなデザイナーさんにお願いするか、
色々検討を重ねていたとき、
日本図書設計家協会の濱崎さんのページを見つけました。
 濱崎実幸(日本図書設計家協会)
もう、見た瞬間「これ!」。

見た瞬間のインパクト。
面白い!
そして細かい所も、
ウェブサイトの画面を食い入るように、見れば見るほど、
細かく細かく、丁寧に細工されていることがわかります。
(後ほど打ち合わせでお会いしたときに、実際の本を見せていただいたら、
表紙以外も隅々までコダワリ抜かれていました。
打ち合わせなのに、しばらく、ひたすら本を眺めて「凄い凄い」言い続けてしまいました)
かつ、あくまで中身の良さを引き立てる品の良さもあって。
即決で、依頼をさせていただきました。

お引き受けいただき、(色々あった)製作期間を経て完成したものが、見出しの画像。
帯をつけた状態の表紙です。
いかがでしょうか。
シンプルに見えると思いますが、
これもいろいろ仕掛けがあるんです!
また、表紙だけではわからない、背・背表紙、表紙裏…。
すっきりとした正統派なデザイン、でも遊びや先進性がある、
濱崎さんにお願いしてよかった!この本の内容にぴったりの装丁です。
ただし、これらについて、編集段階ではパーツごとの確認になります。
私も、まだこれが全てひとつの製品として完成しているのをみていません。
校了後は印刷所・加工所・製本所の方に委ねて、出来上がりを待ちます。
どういう本になるのか…。
心から楽しみにしています。
装丁の面白みを、ここですべて説明してしまうのは野暮。
みなさまにも、ぜひ、お手に取って確かめていただきたいと思っています。

『『資本論』の新しい読み方―21世紀のマルクス入門』、よろしくおねがいします。