本郷山村留学センターの紹介

山口県岩国市の山奥にある、本郷山村留学センターを保護者目線で紹介するブログです。

寮に入れるということ

2020-06-24 07:10:04 | 子育て
山村留学ではなく、私立中高の寮の話ですが、参考になる面もあると思いますので、抜粋してみます。

<イギリスまで含め、全寮制の学校を探したのも理由があります。
日本で全寮制の学校は少ないのですが、将来的には選択肢のひとつとして一般的になるでしょう。
世界的に見ても、いい教育をしている国には全寮制教育があります。
*イギリスのパブリックスクールが有名ですが、日本でも旧制中学、旧制高校は全寮制でした。若い時期に、いろいろな考え方をする人たちと共同生活をすることが大事です。

これまで会った人のことを考えても、全寮制の学校を卒業した人は、接していて、ちょっと違う感じがしていました。
まず、友だちとの連帯感が違います。
いろいろな進路に行く人が一緒に生活していて、コミュニケーション能力が上がるほか、世の中を広く見たり、人間を広く見たりすることができます。
広い視野のうえで集団生活をして、本当の意味で切磋琢磨することは、全寮制でないとできないだろうと思っていました。
(中略)

少子高齢化で、子どもの数が減り、ひとりっ子の割合が増えています。
きょうだいで育ち、もまれるといった、子どもどうしでのコミュニケーションの機会が昔より少ないのです。
全寮制という環境は、子どもどうしで関わる機会を作るという意味でも、とてもよかったと思っています。
(中略)

*全寮制は、教育上はよいと思うのですが、問題は、おかあさんが子どもを手放したがらないことです。親が子離れできるかどうか。できるなら、おすすめできます。
(中略)

集団生活に適応することには、それなりのエネルギーを割くことになります。
そのため、全寮制では反抗期のない子も少なくありません。
もっとも、最近は反抗期のない仲良し親子も多いのです。
子どもの反抗期をわざわざ経験したい方は、あまりいないでしょう。
うちの場合も、3人とも反抗期はなかったです。

子どもなりに寮で気を遣っていたのでしょう。
そこで生産的な方向にエネルギーが使われたのだと思います。
友だちとのコミュニケーションというのは、エネルギーを使います。
個人差もありますが、寮に入っていなければ、反抗とか、非生産的な方向にエネルギーが使われる可能性もあったでしょう。
寮生活は、そういう意味でも非常によかったと思います。

うちの子たちは、中学からいきなり家の外に出たわけではなく小学生のときからいろいろな習いごとをして、親以外の大人や、さまざまな子どもたちと接していました。
そうした経験も、振り返ってみると、相乗効果があったのかもしれません。

成長期の寮生活で、生産的な方向にうまくエネルギーを使えたことや、その後も友人関係が充実していることは、これからどのような道を歩むとしても、大きな意味があるでしょう。
親子関係を心配される方もいるかもしれませんが、寮に入ったからといって、関係が悪くなることはありませんでした。
(中略)

*同じ年齢の集団で過ごすことは、社会的訓練だけではなく、自分と他者との相違点に気づかせ、成長を促し、豊かな個性を育むことにつながります。ただ座って、黒板や先生だけを見て、受け身で授業を受けているだけでは、そのような深い交流は生まれません。
(中略)

なかには、寮生活にうまく適応できない子どももいるとは思います。95%の人にとってよかったとしても、5%は、それまでの親や周囲とのかかわり方で何かあったのかもしれませんし、実際の原因は会ってみないとわからないです。ただ、体質が原因で身体が弱いからなじめないとかではないと思います。>


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