本郷山村留学センターの紹介

山口県岩国市の山奥にある、本郷山村留学センターを保護者目線で紹介するブログです。

元保護者に5つの質問(4)

2020-07-15 07:18:51 | 参考
Q1:本郷山村留学センターの存在をどのように知りましたか。
A1:留学センターのホームページで知りました。

Q2:当初、山村留学にどのようなイメージを持っていましたか。
A2:私が初めて山村留学の事を知ったのは子どもを他県の山村留学に行かせた知人からでした。
その方が親子ともにとても良い経験をさせてもらったと話されていたので、山村留学に対しては最初からポジティブなイメージを持っていたと思います。

Q3:実際にお子さんを留学させてみてどうでしたか。お子さんに成長は見られましたか。
A3:最初に次男を小6から、翌年小5の長女をそれぞれ3年間と2年間留学センターに御世話になりました。二人とも家にいた時は勉強も習い事も自分から進んでやるようなタイプではありませんでしたが、家に戻ってからはもう勉強や身の回りの事で親が口を出すような場面はほとんど無くなりました。勉強も計画的に取り組んでいますし、家事も良く手伝ってくれます。
また対人面でも成長を感じています。転校や入学早々コロナで学校が休校になり本当は色々不安だったと思いますが、前向きな明るい態度で休校期間中を過ごしてくれました。学校が始まった今も楽しく登校してくれているので、親としても嬉しく思っています。

Q4:本郷山村留学センターのよかったところ、また、改善を望むところは。
A4:留学センターの良かった所は沢山あります。
でもあえて1つに絞れば、
留学センターと学校、地元(本郷)との連携が取れている点を挙げます。
授業参観や神楽の様子で最初とても驚いたのは子ども達が本当に活き活きとしている事でした。
授業でも人を押しのける勢いで手を挙げますし、神楽でも一人一人が真剣で凄い迫力です。
親元では全く想像できない子ども達の姿です。
子ども達は留学センター、学校でそれぞれの先生方やお友達と過ごし、神楽やお祭りでは地元の方達に見守られて留学生活を送ります。
その密接な繋がりの中で子ども達はここでは良い所、悪い所全部引っくるめて自分という存在を受けとめて貰えると信じられるようになるのでしょう。
本郷では留学センター、学校、地域の方達が互いに協力し合って子ども達を応援して下さっているのを感じます。
フェスタや運動会など行事では親である私達にもとても良くしていただきました。
しかしながらこのご時世に幼い子どもを預かるというのは大変な事です。
施設の管理や保護者の多様な要望等、先生方や地元の方のご負担も年々増しているようにお見受けします。
また地元の子ども達が少なくなっているのに他所から来た子どもばかりになってしまった時、それでも地元の理解が得られるのだろうか?いづれ山村留学自体を取り止める事になったりはしないかと心配になります。
その一方で、世の中が不安定になればなるほど保護者は子どものために落ち着いた環境を与えてやりたいと思いますから
留学センターを必要とする子ども達は増えこそすれ減りはしないと思うのです。
留学センターは1987年に設立された当初の目的はおそらく本郷村の地域振興に近かったのではないかと思いますが、
30年以上経った現在は全国から入所者が集まる状況です。兄弟姉妹で入所するケースや親子二代でお世話になったという方もいます。
もし留学センターが無くなってしまったらせっかくこれまで繋げてきた外(留学生)と地域の絆も失われてしまいます。
本郷での山村留学を継続するためにはやはり行政の支援が必要だと思います。
留学センター、学校、地域、そして行政が連携して今後の留学センターの事を前向きに検討していただけたらと思います。
山村留学の取り組みをそれを必要としている子ども達の為に、これからも続けていただける事を切に願っております。

Q5:本郷山村留学センターに対する思いをお願いします。
A5:わが家の子ども達は周囲の事に関心が薄いのかな?と思っていました。
実際に保育園時代や留学センターに来る前の小学校の事を尋ねてもほとんど覚えていないようです。
でも留学センターや本郷の話になるともの凄く良く覚えていて驚きます。
お友達はもちろん、先生方や寮母さん、お世話になった地元の方、
給食や留センのメニュー、床屋で読んだマンガ、ぶとに刺されてかゆかったとか、本当に細かい所まで!
聞いていると味や匂いや皮膚の感覚が分るような気がするほどです。
すごく濃密な時間を過ごしたんだな、と思います。
ここまでくっきりした記憶なら多分一生忘れないでしょう。
次男の卒業式の時、校長先生が式辞で言われました。
「本郷はこころの故郷です」
その通りだと思います。