古文の苦手な中学生の生徒さんへ
まず家庭教師として目指す事は「古文に対するお子さんの苦手意識の払拭」です。
以下で流れをご紹介します。
(1) あらかじめ宿題で作品を一つ、課題にします。
(2)指導日に音読してもらい、読み方のチェックを行います。
(3) 出来るだけ自分の力で訳してもらいます。(最初のうちは、訳がとれないお子さんが多いのでこちらでフォローを入れながら進めます)
(4) 全体の訳を取り終えたらさらに詳しく解釈の仕方や作品の背景、その時代の人々の考え方やものの見方などを説明します。
(5) ミスした問題のやり直し、記述問題の再考を促します。
時間にすると約20分ほど、古文が苦手な生徒さんには毎回最低1作品をこのような流れで読み進めます。
(2)の音読にはどのような効果があるのでしょうか?
例えば次の英文
Thenumberofcaraccidentsarerapidlyincreasing.
古文が極端に苦手な生徒さんには、古文がこのように見えています。
切れ目が分からないために語句の区別がつかず当然、訳もとれません。
ですが切れ目が分かると・・・
The number of car accidents are rapidly increasing.
(自動車事故の数が急速に増えつつある)
意味が取りやすくなりますよね。音読を繰り返すことで語句のまとまりが分かり、訳がとりやすくなります。(もちろん、その過程で語句の知識を増やしていく事も大切です)
こういった効果を狙い、音読は欠かさず行います。
最初こそたどたどしく、おっかなびっくりで音読していた生徒さんも回を重ねるごとに段々とすらすら読めるようになります。
初回ではまったく自分で訳が取れなかったのに大まかな内容が掴めるようにまで成長します。
トレーニングを繰り返すことで次第に「前に比べて読めるようになってきたな」という実感が出てきて生徒さんの苦手意識が薄れ前向きになったら・・・
後はより多くの問題に触れてもらい経験を積んでもらうだけです。
自学でも抵抗なく古文に挑戦していけることでしょう。
受験生の大多数が苦手とする古文は裏を返すと「得意になれば周りに大きく差がつけられる」という事です。
古文にお困りのお子さん、苦手克服のために家庭教師と一緒に勉強してみませんか?
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