
『燃えよドラゴン』『ドラゴンへの道』など、一連のブルース・リー作品を初めて見たのは小学校3年生の時。水曜ロードショーか何かで放映され、たしかに面白かった。
ただ、女にとっては「面白かった」という映画だけど、男の人にとっては
「そんな軽い一言で片付けないでくれ!」と怒りをかうほど「別格の映画」らしい。
テレビ放映の翌日、学校に行って驚いたのは、クラスの男子全員がブルース・リーになっていたことだ。ほとんどの男子が家から手作りヌンチャクや棒を持参し、持ってない子らは掃除用具入れからほうきを持ち出して代用していた。休み時間は全員がそのヌンチャクや棒きれを背中に回し、脇から前に引っぱり出し、
「アチョー!」
「ホワッチャー!」
という声が途切れることはなかった。また、意味もなく人差し指を顔の前で左右に動かしながら「チッチッチッチ」というのも、ほぼ男子全員がやっていた。
ブルース・リーの作品は毎年のようにテレビ放映され、そのたびにこの光景が教室で繰り返された。小学6年の時の放映翌日には、クラスの男子が休み時間のたびに「相手を倒した後の悲しげなブルース・リーの顔」のものまねを真剣に競い合っていた。
おかしい。
同じものを見たのに、女子とは明らかに興奮の度合いが違う。
何がそんなに男子を引きつけるのか。
それから今まで、ブルース・リーの映画が好きという男性には何人も出会ったが(嫌いという人には会っていない)、「どこがそんなに好きなの?」と聞いても具体的に説明してくれる人はいなかった。
だいたい、
「言うまでもないだろ。全部だよ、全部!」とか、
「女には分からんのじゃー!」とか、
「聞くな、そんなこと!」というような返事しか返ってこない。でもって男同士で
「やっぱ、『考えるな、感じろ』だよなー」
「なーっ!」
などと満足そうにうなずきあっている(もー勝手にして)。
どうも、男性にとってのブルース・リー作品って、女性が(というか私が)見て「かっこいい!」とか思うのとは、まったく次元が違うようである。
でも、こんなことがあった。だいぶ前に大学の恩師から、自分のゼミの卒業生が独身なので一度会ってやってくれと言われ(豪華台湾火鍋付き♪)、行ってみれば相手は3時間、ブルース・リーの話をしっぱなし(話自体は、なかなか面白かったですよ)。『燃えよ』『鉄拳』『危機一髪』『道』など主要作品はもとより、『グリーン・ホーネット』まで熱く語りだした。彼によると、実は『グリーン・ホーネット』がいちばん「深い」のだそうだ。
「彼の哲学がすばらしいんです」と力説するその人は、特にスポーツはしないという会計士さんだった。
でも、それを聞いてようやく気付いた。
哲学。
そうかー、そうだったんだ。
どうやら「哲学」が、ブルース・リーの魅力の秘密らしい。
そう思って数年前、香港でテレビ放映された時に見たけれど、よく分からなかった(すみません)。うーん、こりゃやっぱりDVDを買って、じっくり見ねばなぁ――と思っていたところ、きんこんさんの素敵なブログで紹介されていたので、買ってみました。きんこんさんによると、彼の哲学や人としての生き方などがよく分かるそうですよ。
明日届く予定です。今度こそ哲学に近づけるかな?
(後日談:くだんの男性は、「初めて『考えるな、感じろ』と『グリーンホーネット』を知っている女性に出会った!」と私を気に入ってくれたそうですが…。そういう理由か)
ただ、女にとっては「面白かった」という映画だけど、男の人にとっては
「そんな軽い一言で片付けないでくれ!」と怒りをかうほど「別格の映画」らしい。
テレビ放映の翌日、学校に行って驚いたのは、クラスの男子全員がブルース・リーになっていたことだ。ほとんどの男子が家から手作りヌンチャクや棒を持参し、持ってない子らは掃除用具入れからほうきを持ち出して代用していた。休み時間は全員がそのヌンチャクや棒きれを背中に回し、脇から前に引っぱり出し、
「アチョー!」
「ホワッチャー!」
という声が途切れることはなかった。また、意味もなく人差し指を顔の前で左右に動かしながら「チッチッチッチ」というのも、ほぼ男子全員がやっていた。
ブルース・リーの作品は毎年のようにテレビ放映され、そのたびにこの光景が教室で繰り返された。小学6年の時の放映翌日には、クラスの男子が休み時間のたびに「相手を倒した後の悲しげなブルース・リーの顔」のものまねを真剣に競い合っていた。
おかしい。
同じものを見たのに、女子とは明らかに興奮の度合いが違う。
何がそんなに男子を引きつけるのか。
それから今まで、ブルース・リーの映画が好きという男性には何人も出会ったが(嫌いという人には会っていない)、「どこがそんなに好きなの?」と聞いても具体的に説明してくれる人はいなかった。
だいたい、
「言うまでもないだろ。全部だよ、全部!」とか、
「女には分からんのじゃー!」とか、
「聞くな、そんなこと!」というような返事しか返ってこない。でもって男同士で
「やっぱ、『考えるな、感じろ』だよなー」
「なーっ!」
などと満足そうにうなずきあっている(もー勝手にして)。
どうも、男性にとってのブルース・リー作品って、女性が(というか私が)見て「かっこいい!」とか思うのとは、まったく次元が違うようである。
でも、こんなことがあった。だいぶ前に大学の恩師から、自分のゼミの卒業生が独身なので一度会ってやってくれと言われ(豪華台湾火鍋付き♪)、行ってみれば相手は3時間、ブルース・リーの話をしっぱなし(話自体は、なかなか面白かったですよ)。『燃えよ』『鉄拳』『危機一髪』『道』など主要作品はもとより、『グリーン・ホーネット』まで熱く語りだした。彼によると、実は『グリーン・ホーネット』がいちばん「深い」のだそうだ。
「彼の哲学がすばらしいんです」と力説するその人は、特にスポーツはしないという会計士さんだった。
でも、それを聞いてようやく気付いた。
哲学。
そうかー、そうだったんだ。
どうやら「哲学」が、ブルース・リーの魅力の秘密らしい。
そう思って数年前、香港でテレビ放映された時に見たけれど、よく分からなかった(すみません)。うーん、こりゃやっぱりDVDを買って、じっくり見ねばなぁ――と思っていたところ、きんこんさんの素敵なブログで紹介されていたので、買ってみました。きんこんさんによると、彼の哲学や人としての生き方などがよく分かるそうですよ。
明日届く予定です。今度こそ哲学に近づけるかな?
(後日談:くだんの男性は、「初めて『考えるな、感じろ』と『グリーンホーネット』を知っている女性に出会った!」と私を気に入ってくれたそうですが…。そういう理由か)
TBありがとうございます!
是非ほいさむさんの感想を聞かせてくださいね!
僕も含めて人間って、易きに流れやすくて怠惰に時間を過ごしたりしがちですよね。
でも人生って、自分の信念・信条を探求する旅だと思うんです。これだ!という生き様(彼の場合はジークンドー)を極めて、極めて、極めて、さらに極めて(ひつこい?)ついに「無の境地」に至ったのです。
そして突然にこの世を去った。
そんな英雄に、無念さと憧れと尊敬を抱くのです。
僕たち男は彼のように生きたい。が、真似出来ません。
アメリカ映画「ドラゴン ブルース・リー物語」(ジェイソンスコットリー主演)も彼の人生を辿った劇映画です。格闘ファンには評判悪いですが、女性には判りやすくて人気がありますよ。
http://www11.big.or.jp/~dragon/
僕がよく遊びにいくサイトです!ご参考に!
ジェイソン・スコット・リーの映画のことは知っていますが見ていません。こんど捜して見ます。
DVD、届きました。仕事が一段落したら近日中に見てみます。楽しみにしています。
人生って、自分の信念・信条を探求する旅だと思うんです
――本当にそうですね、というかそうありたいです。が、現実は信念も何もない生活を送っています。。。
「燃えよドラゴン」「ドラゴンへの道」などなど全4作品放送されます。
ブルース・リーは香港のアクション映画に多大な影響を与えた俳優さんですよね。
彼の哲学が理解できるかどうかわかりませんが、私も観てみようと思います。
何という番組で、いつ放送されるんですか?
ぜひ教えてください。
私も見てみたいと思います。
放送される局は映画専門のシネフィル・イマジカというチャンネルです。
特にブルースリーを取り上げるというものはないんですが、上記の2作の他に「死亡遊戯」と「ドラゴン危機一発」が放送されます。
詳しいことはこちらの→http://www.cinefil.co.jp/
プログラムガイドのセレクションで見れます。
実は今日の夜9時から4本一挙放送で、それ以降はリピート放送で観ることができます。
ケーブルには入っているのですが、シネフィル・イマジカには入っていません。
残念…。
また、DVDなど借りて見てみたいと思います。
ありがとうございました。