微笑み

マルニホームにて整理収納アドバイザーをしています。

2013年06月30日 | 日記
幼い頃、母が「未来はこんなふうになっちゃうんだって」

といって見せてくれた一枚の未来予想図を見た時の事を

何故か私は今でも、鮮明にその時の事を、時々思い出す

小さかったころ、初めて見る未来予想図の絵を見た瞬間

「未来はこんなにも素晴らしいものなのか」と一瞬で衝撃が走った

あの時味わった大きな感動と衝撃は今となっても

どうしても忘れる事ができない

多分これが生きる希望といったものを初めて味わった経験だと思う

私も「私達の未来は素晴らしい」と、そう子供たちに言える大人でありたいと思う

「希望」のある人は強い

科学者でも医者でも、宇宙飛行士でも博士でもない母が

「ちゃこちゃんの生きる未来の世界は、こんなにも素晴らしいんだって」といって

どこからか持ってきたのか、それは漫画の絵だったが

未来予想図を見せてくれた事は、母の深い愛情そのものだったのだと思う

けれど、そんな母は、がんという病気に侵され短命ながら他界していった

あの時二人でみた未来予想図は

医学は進歩し、未来は素晴らしいものであったはずなのに

ノーベル医学賞をとった山中教授の功績が報道された時

遠い昔、母と二人であの未来予想図を見た瞬間と同じ感動が私の体の中を走った

山中先生の功績は、私達の未来に希望の光を与えてくれた大偉業だと思った

全世界に希望の光をあたえる先生に、心から感動した

なのに、こんなにも素晴らしい事なのに、私にはなぜか

母が幼い私に「あなたの生きる未来はこんなにも素晴らしいのよ」

といって未来予想図の絵を二人で見せてくれたあの時の感動の方が、大きいのだ

私はなにかあると、あの時母と一緒にみた未来予想図をふと思い出す

そして心のどこかで思うのだ。

「私達には素晴らしい未来が待っている」

だから希望を胸に生きていこうと

母の力は偉大だ

母の愛情以上に深いものはこの世にはないだろう

私は今、子どものころ、父や母と過ごした多くの経験が

今の自分を大きく支えてくれている事を実感している

そして、目に見えない優しい光に包まれていたことに

心から感謝している