微笑み

マルニホームにて整理収納アドバイザーをしています。

新潟県の素晴らしさ

2013年03月29日 | 日記
「古い家のない街は想い出の無い人間と同じである」
とは東山魁夷の言葉だ

先日、新潟県に家族で出かけた

新潟はそんな東山魁夷の言葉の似あう街だった

そういえば、初めて息子が泳いだ海は新潟だったなぁと思った
あの時はすごくすごーく不思議な体験をしたものだった

一歳の我が子を連れ、日本海に着いて
私達は台風だという事を初めて知ったのだ
それから、予約した宿がなんと海の家だったこと
パソコンが自宅にない時代
私が新潟市の観光課に電話で
「新潟で一番海に近い宿を教えて下さい」
と電話したのがきっかけだった

教えて頂いた連絡先に連絡すると
「はい!海はもう目の前です」との答え
それだけで予約してしまったのだった

来てみてまさか海の家だったなんてビックリだった

台風のせいか、来ているお客は2家族だけ
しかも部屋は海の家の二階で、隣の家族とはふすまを一枚へだてただけ

けれど朝になり、一階の海の家の、ござの上で食べる朝ごはんは
ビックリするほど美味しかった

あさひが食卓に届く 潮の香りがする
目の前は砂浜 美しい波の音が聞こえる
台風が行った朝はすごく静かで、なんて穏やかな美しい朝だろう

焼き魚、味噌汁の中は海の幸でいっぱい
ござの上で食べる朝ごはんは昔の大家族のようだった

台風の過ぎ去った朝を海の家で過ごす
こんな不思議な経験は、もう二度と出来ないだろう

海の家でふすま一つ隔てた部屋に泊まることはないだろう

そんなわけで、新潟をゆっくり見学するのは今回が初めてのことだった

新潟に行き、新潟はこの東山魁夷の言葉が
ぴったり似合う街だと思った理由はたくさんあったが
二つだけ紹介したい

登録有形文化財に指定されているものを2つ見学した
一つは巨万の富を築き、越後一の豪農といわれる伊東家の家だ

越後一の豪農の姿を今に伝えている
北方文化博物館として、いつでも見学ができるのがうれしい
このお話はたくさんあるので後でブログでゆっくり紹介したい

もう一つは新潟大学の医学部の赤門だ
明治時代に新潟医学専門学校の塀として建てられたこの赤門は

医門として旭町の歴史的景観をとどめる貴重な建築物として
国の有形文化財に指定されていた

東大にも赤門があるが
ここ新潟大学 医学部にも赤門があった
家族全員、初めて知る事実にビックリした

従妹が新潟大を卒業しているが
こんなことは一度も聞いたことがなかった

門には、明治時代の医学専門学校時代の景観が写真で残されていた
本当だ、この目の前に建っている赤門がこの時代に建っている

昔と今をつなぐこの赤門の前に立った時
なんとも言えない気持ちになった

頭の中に東山魁夷の
「古い家のない街は、想い出のない人間と同じである」
との言葉が浮かんだ

息子が進路の一番の基準は
「門のある大学に行きたい」だった
門で大学を選ぶなんて…と正直思った

いつも、真剣に不思議な事を言う子なのだが

新潟大学の国の有形文化財に指定された医学部の赤門を見て
なるほど!門は重要だと思った

新潟県!素晴らし街でした

また続きを書きたいと思います