考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

再チャレンジ

2006-09-27 00:04:49 | 徒然なるままに

「美しい国」づくりに向けて、安倍内閣がスタートしました。
なぜか、昨日までの秋晴れが嘘のような大雨模様・・・
ですけど、まずは「所信表明演説」に期待ですね。どんな「美しい国」が出来るのやら。

閣僚人事で、ビックリしたのは「再チャレンジ担当」。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060926-00000820-reu-bus_all
人選ではなく、その職名というか、職掌というか、yahoo!ニュースに載っていたロイターの記事を読むと、その内容は「事業に失敗した人も再チャレンジできる枠組み作り」ということらしいですね。
もちろん、そういう「再チャレンジの枠組み作り」が悪いというわけではないですけど、なぜ最初にそこなのかな?という感が残ります。
交通事故被害(含む家族)、犯罪被害(含む家族)、うつ病などの精神疾患、離婚(含む失恋)、・・・
再チャレンジの支援が必要な人はいろいろ。
幅広く政策は考えて欲しいです。

そんなことを考えていたら、気になる記事を見つけました。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/806200.html
高一の時に殺人を犯した男性が少年院で服役後、社会復帰。しかし、被害者の家族は満足な賠償も受けられず、母親は廃人のようになり、一方で犯人は弁護士になって大きな事務所を経営しているのだとか・・・
※奥野修司さんが書かれた『心にナイフをしのばせて』という本に詳細は書かれているようです。

何とコメントしたらよいのか、ボクにはなかなか浮かびません。 
犯罪者もその刑罰を受ければ、その後は「再チャレンジ」のチャンスはあるはず。ここまでは自然に受け止められるんですけど、何がボクに違和感を感じさせるのか?
やっぱり「弁護士」でしょうかね。
サラリーマンだったら、医者だったら、政治家だったら、企業家だったら、プー太郎だたら・・・
職業に貴賎はないのでしょうけど、難しいですよね。
殺人を犯した男性がどんな気持ちで弁護士として働いているのか、ボクには知ることは出来ませんので、やはり安易なコメントは控えておきます。とりあえず、その奥野さんの本を読みますか。再チャレンジの山本さんも読んだほうが良いかも知れませんね。

みなさん、ハローです。ホディです。

さて、「再チャレンジ」の機会を失わせるといえば、やはり死刑でしょうね。
そんな死刑に関しても気になる記事が二つ。

まず「死刑執行の命令書に署名を拒んだ法相」の記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060926-00000012-mai-soci
就任会見で一度は「サインしない」と表明しつつ、舌の根も乾かぬうちにその発言は撤回したはずなんですけど・・・
法務大臣としての責任逃れとしか、ボクには言いようがない。
個人として死刑に反対か、賛成か、これは自由だと思います。けれども、法務大臣としては死刑に反対ならば、そのような法令改正に向けて提言や案を出すべきであったとボクは考えます。サインをしないことで表れたのは大臣として、政治家として職責を果たせなかったことだけでしょう。
例えば、これが裁判官で信念に従って「死刑判決は出さない」なんて仕事をしたら、法治国家では許されないことでしょう。信念で死刑を受け入れられないのであれば、大臣の任を受けるべきではなかったのではないでしょうか。

次に「数だけをもって死刑を回避することはできないという死刑判決」の記事。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060926-00000019-maip-soci
幼女を殺害した犯人への判決。「犠牲者が1人で、金品目的でなく、被告に殺人の前歴がないケースでの死刑選択は極めて異例」なのだそうです。
確かに罪の重さは人数ではない気がします。だからといって、死刑が妥当と判断する基準はボクにはないんですけどね。
一方、被告人も「死刑にしてほしい」との発言を繰り返したそうですけど、その弁護人は「極めて遺憾な判決」と控訴する方針だとか。こうなると、今後は被告人のための控訴ではなく、死刑基準を定めるための控訴になるんでしょうか。
ある意味、日本の「再チャレンジ」基準が問われることになりそうですね。

長くなりました・・・
けど、もう少し。

プロ野球ではパリーグの「再チャレンジ」の制度があります。
ペナントレースの3位までがプレーオフを戦って、日本シリーズ進出チームを決めるという仕組み。今年は3位以上は早々と確定して、その1位から3位までの順位が最後の最後までもつれていますね。
今日の結果で、ホークスの3位が決まったのだとか。
でも、日本一に向けての熱い戦いはこれからなんですよね。

ペナントレースの順位も気になりますけど、今年もやはりプレーオフが熱くなりそうですね。
一足先にパリーグの再チャレンジが始まる・・・


心にナイフをしのばせて

文藝春秋

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4 コメント

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「心にナイフをしのばせて」 (オカダ)
2006-09-27 19:30:30
hoddyさん、こんばんは。

この本は、雑誌や新聞でも話題になってますね。被害者の家族のことを思うと、心が痛みますね。もっと被害者を救済する制度をきちっと作るべきですよね。



前法相が死刑執行のサインをしなかったことから考えると、やはり死刑制度は廃止した方がいいのかなと思ったりします。
返信する
re:「心にナイフをしのばせて」 (hoddy)
2006-09-27 22:59:01
オカダさん、コメントありがとうございます。



早速、「心にナイフをしのばせて」を購入してしまいました。じっくり読みます。



>死刑制度は廃止・・・

ボクも理想だと思います。

でも、交通事故の被害者の家族をテレビで見ると、思わず極刑が相応しいという気持ちになります。

そして、子どもに対しての虐待殺人・・・

地獄すら生ぬるい、と思わずケンシロウのようにつぶやいてしまうボクもいます。

まだまだ、ボクにはその時々の感情でしか語れない問題ですね・・・



返信する
死刑制度 (kotan)
2006-09-30 11:05:44
死刑制度については誰もが冷静ではいられないでしょうね。あくまで感情と倫理は分けないと話は前に進まないでしょうが。



私の大きな疑問は、人を殺すのは罪だとしながら国家権力ならそれをしてもいいのか。いくら法に基づいているとはいえ殺人には違いはないということです。善人も悪人も命は一つで等価です。
返信する
re:死刑制度 (hoddy)
2006-09-30 21:08:37
kotanさん、コメントありがとうございます。



死刑、考えれば考えるほど難しい話ですね。



国家権力は人を殺しても良いのか?

死刑もそうですし、戦争もそうですよね。どちらも基本的には自己防衛なんでしょう。

死刑の場合は、殺人などが次に我が身に降りかからないように死と言う刑を科すことで牽制したい、ということでしょうか。

やはりボクにはその時々の感情でしか語れない問題です。



犯罪をどう処罰するか、という問題より、

どうして犯罪はなくならないのか、

そんな答えがないかも知れない議論が出来る社会が来るといいですよね。

犯罪者を責めると同時に、そういう社会を構成している自分たちも責める・・・これも「美しい国」ではないか、とボクは思います。



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