考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

帰省の鞄に入れた本

2011-08-04 23:46:24 | 

今日は帰省の際に鞄に詰め込んだ本を紹介します。

私は貧乏性なもので(関係ない?)、つい、多めに詰め込んでしまうんですよね。

今回は4冊。恥ずかしながら常に鞄に入れた本を読みきることはありませんが(笑)、
御多分に洩れず、積み残してしまいました。。。

  1. 最終講義(内田樹)
  2. オレたちバブル入行組(池井戸潤)
  3. 官僚の責任(古賀茂明)
  4. 人事部は見ている。(楠木新)

1.は楊令伝の余波?でしばらく本棚で温めていた本で、そのほかは出発の前日に本屋で買い込んだ本です。こういう出発前に本屋に行くのが好きなんですよね。
ついつい勢いで数が増えてしまいがちです。

2→3→1の順番で読んで、結局、1の途中で戻ってきてしまいました。
1と4はこれから読みます。

せっかくですので、感想を。

オレたちバブル入行組 (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋

池井戸潤さんは、ご存知のかたも多いと思いますが、今年の直木賞受賞作家です。(『下町ロケット』で第145回直木賞受賞)私はNHKドラマの「鉄の骨」で、興味を持った作家さんです。

ただ・・・江上剛さんや江波戸哲夫さんとイメージが被ってしまうのは私だけでしょうか???(銀行出身だから?)

そういう意味では、池井戸さんの本も何冊か読んだ記憶があったのですが、改めて一覧を見てみると、記憶違いのようで「最終退行」に続き2冊目だったようです。

この本は良かったです。最初に読んで勢いがついたおかげで、実家の合間にいつもよりも少し多めの読書の時間が取れたことは間違いないでしょう。それだけ、テンポ良く、読みやすく、読書の喜びを感じることが出来る小説です。

思わず、東京に帰ってきて、続編の「オレたち花のバブル組」も購入してしまいました。

私は疲れたときや読書が進みにくいときには、高杉良さんをはじめとしたビジネス小説で力をもらうことが多いのですが、こういう本はサラリーマンの元気の素になりえますよね。こういうビジネス小説をさらりと書ける力は素晴らしいと思います。

 

官僚の責任 (PHP新書)
古賀 茂明
PHP研究所

二冊目は新書。

奇しくも今日は経済産業省は事務方のトップ人事が話題になっていますが、その経済産業省の中で今、一番有名で、注目されているかもしれない古賀茂明さんの本です。

正直な感想としては、ページが非常に重かったです。

なぜだか私にも分かりませんが、気分も重く感じました。

内容は同意できる部分も多く、正論ばかりだったと思います。

この点では、北方水滸伝の世界に少し引き込まれすぎたのもあるのかもしれません。いわゆる梁山泊軍に対する国家側の官軍の中枢組織である青蓮寺の李富。国家・官の良い面も悪い面もひっくるめて現状として認識した上で、自らの理想に向けた工作に死力を尽くす・・・

まぁ、小説、フィクションの世界なんでしょうが・・・

こういう本当の悪役が実は今は一番、日本には欠けているようにも感じるんですよね。

官僚も、政治家も、真面目。失礼ながら、小悪と小善に精一杯な感じがします。

そういう意味では、古賀さんあたりは期待の星なんでしょうが・・・
なんなんでしょう?この後味は?

 

東京に戻ってきてからも、勢い余って、池井戸さんの続編だけではなく、つい数冊、また購入してしまいました。
読書の秋ならぬ、節電の読書の夏が来そうな気配です。

 

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