考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

ひるまず、ひがまず、ひっぱらず

2005-06-26 23:00:47 | 徒然なるままに

日経新聞の夕刊に「明日への話題」というコラムがあります。
先日(2005/6/22)、上智大学の猪口邦子教授が良い話を書かれていましたので、紹介します。
猪口教授は二十代の頃、日本では女性に国際政治学者の道が拓かれていない状況ながら、アメリカで専門家になることではなく、「自分の生まれた国と社会を信じる」と日本で活躍することを志されます。その後は「失意の日々もあったが、やがて、上智大学法学部の最初の女性の講師、助教授、教授となり、特命全権大使を務められる」という活躍をされています。このコラムでは「さまざまな社会的機会に恵まれた。幸運だった。」と書かれていますが、もちろん機会や幸運に恵まれるだけでは活躍できるはずはありません。その秘訣といいますか、アドバイスを簡単にこのコラムに書かれていました。

みなさん、ハローです。ホディです。
猪口教授は「日本ではなぜ、社会のさまざまな場面で指導的立場につく女性が少ないのか、とよく聞かれる。家庭と仕事の両立支援の遅れ等々、政策面での指摘すべきことは多く、改善は急務だが、同時に女性たちは三つの「ひ」を乗り越えて!と思う」と、“女性たち”に向けられたアドバイスを書かれています。
でも、女性だけの問題ではなく、ボクら男性も意識すべき話だな~と思いました。

少し引用させていただきます。

  • ひるまない 自分はそんな器ではないと思い込まずに、勇気をもって新たな地平に挑戦して欲しい。
  • (互いに)ひがまない
  • (足を)ひっぱらない 指導的立場にいる人も、それを目指す人も、サポートする人も、この社会ではまだまだ逆境にあるという大局観をもって連帯して前進していかなければならない。小状況ではなく、日本女性の前進という大状況において温かく支え合う意識が大切だ。

女性だけへの言葉ではないですよね?
「ひるまない」「ひがまない」「ひっぱらない」なんてボクらもそうですが、長年地位に恋々としている偉い人たちにも聞かせたい言葉ですよね???

また、続けて三つの「が」をアドバイスされていますので、こちらも引用させていただきます。

  • がんばりすぎない リラックスした人間関係を心得たい。
  • (困難な状況の中で)がまんしすぎない
  • (変化する社会の中で決して)がんこすぎない

何となく自分が言われているような錯覚が・・・
(-_-;)

また、ちょうど同じ日の日経新聞の夕刊の20面の「ワーキングウーマン」の欄にも
お疲れ 女性管理職 頑張りすぎて「燃え尽き」寸前も”という記事が載っていました。
ここでは、四十歳前後の均等法第一世代の女性たちの例を中心に、最近の女性管理職の“頑張りすぎる”実態と燃え尽きないための心掛けの重要さを訴えています。その記事にも書かれていましたが、「女性の方が職場の人間関係にストレスを感じる人が多い。成果は男女を問わず厳しく問われるのに、女性だけに周囲への精神労働(気働き)を求める傾向が依然としてあることや、セクハラなどが要因」という面や、「子どもが小さく、家でも多忙な人が多い」という面もあるのでしょうね・・・
この記事でも「がんばりすぎない」ことの大切さを書かれていました。

もちろん女性管理職も“お疲れ”ですが、実際は男性管理職も“お疲れ”ですし、日本の社会の現状なんでしょうね・・・
がんばらないことは卑怯ですが、がんばりすぎないことも大切ですよね。
難しいですね。。。


今日もとても暑い一日でした。
夜は、いつものように一週間分ためていたドラマのビデオを見て、ジャイアンツ戦・・・
酷い試合です・・・

でも、女子バレー(ワールドグランプリ)は良かった!!!
世界ランク2位で昨年のチャンピオン・ブラジル相手に惜しくも2-3の逆転負け
最終セットは特にマッチポイントを何度か逃したり、凌いだりの手に汗握る展開!
「がんばりすぎない」記事を書きつつ、「がんばれ!」とは・・・
でも、選手は良くがんばったと思います。

でも、ふと思ったのが、スポーツの世界では、
女子バレーとか、女子ゴルフとか、女子サッカーとか、
なぜか「女性」ではなく、「女子」ですよね?
ビジネスでは「女子管理職」なんて言わないですよね・・・
単なる語呂でしょうか?
(知っている人がいたら教えてください。)

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