ある日の気づき

プーチンの演説/発言について(5)

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はじめに
1.プーチンの演説/発言(続き)
1.x タッカー・カールソンのプーチンへのインタビュー
1.38 連邦議会での年次教書演説(2024)
1.39 World Youth Festival(2024)
1.40 ドミトリー・キセリョフのプーチンへのインタビュー
1.41 モスクワーサンクトペテルスブルグ間高速鉄道起工式
1.42 ロシア安全保障理事会メンバーとの会合(2024-03-15)
1.43 Address to citizens of Russia(2024-03-23)に移動
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解説/関連記事リンク先の記号は、 + : DEEPLY JAPAN 、* :マスコミに載らない海外記事
%: 櫻井ジャーナル、 &: 寺島メソッド翻訳NEWS、E>: E-wave Tokyo 、K>:  耕助のブログ
M>: ワシが舞い降りたった、 U>: Unz Review、 H>: マイケル・ハドソン研究会、I>: IWJ
Q>: locom2 diary、A>: AlzHacker、W>: 日々の感想、R>: 虹子 nijiko、 F>: フランク
P>: Spiderman886、 Y>: へっぴりごし、$: その他

1.プーチンの演説/発言(続き)^
1.x タッカー・カールソンのプーチンへのインタビュー^
# 演説以外の発言も含めるので、シリーズ記事の表題を変更 。
http://en.kremlin.ru/events/president/transcripts/73411
https://alzhacker.com/vladimir-putin-interview-with-tucker-carlson-moscow-kremlin/
https://note.com/precious_nijiko/n/nbbbb09979324 (動画)
ロシア・ウクライナ建国秘話 (1)
NATO、クリントン、パパブッシュ、CIA、ウクライナ政界 (2)
ウクライナクーデター、ナチス、核戦争、パイプラインテロ (3)
ドル崩壊、BRICS、ゼレンスキー (4)
ウクライナ、ジョンソン元英国首相、国家の形、イーロン・マスク、スパイの定義 (5)
https://note.com/spiderman886/n/na61e4a248c4b
https://note.com/ftk2221/n/nb39e07642e32
https://eritokyo.jp/independent/Ukraines-war-situation-aow4561.htm
+ウラジーミル・プーチン、タッカー・カールソンとのインタビュー TCN/InoSMI
  <マイダン~紛争へ>版 Интервью Владимира Путина Такеру Карлсону
+カールソンのプーチン・インタビュー<ロシア建国の歴史>版
https://mekong.hatenablog.com/entry/2024/02/10/033900

1.38 連邦議会での年次教書演説(2024)^
- Presidential Address to the Federal Assembly
"Vladimir Putin delivered his Address to the Federal Assembly.
The ceremony took place in Gostiny Dvor, Moscow."
# 概要
H>「西側諸国と彼の批判者への警鐘」-プーチンの最近の演説は、冷静で明白だ
W>プーチン一般教書演説(概要)
E> 家族、主権、そして「英雄の時代」:プーチン大統領のメッセージの主要テーマ
P>プーチン大統領、ロシアの「真の」エリートを指名
「社会にとって何のメリットもないにもかかわらず、自分たちを特別な権利や特権を持つ
カーストのようなものだと考える人々…具体的には、1990年代の経済において、あらゆる
プロセスを経て私腹を肥やした人々…彼らは…エリートではありません」
# ↑マイケル・ハドソンの言う「レント」を否定し、新自由主義的な社会悪の解消を宣言。
# ↓社会主義的な響きがある(旧ソ連全肯定は「頭がない」、全否定は「心がない」とか)。
「真のエリートとは…労働者や兵士、ロシアへの献身を証明した、価値ある人々」
e.g.「「特別軍事作戦の英雄」こそ、将来的に国全体を任せられる人材」
「大統領は、「英雄の時間」と名付けられた特別な人材育成プログラムの開始を発表し、
最も優秀な軍人たちにキャリアの機会を提供するとした。」
# ↑先が見えてきた紛争状況を踏まえた、紛争終結後の「元軍人」処遇に配慮した施策。
# ところで、プーチンは以前から社会的平等性重視の価値観を持っていたと思われるが、
# その一方、採用した経済政策の大半は資本主義の枠内で、社会主義的なものは少ない。
# もしかすると、従来は「偽エリート勢力」と(やむを得ず)妥協してきた(政治的力関係から、
# 妥協せざるを得なかった)面が、いろいろあるということかも知れない。
# ↑プーチンとロシア国内の新自由主義的な政治勢力との対立や妥協の存在を指摘する
# 論考は、以前から時々見かける。Paul Craig Roberts など、西側での保守系の論者は、
# 対外政策のみならず、国内政策についても「より過激」な対応を主張することがある。
# ↓参考記事(ロシア経済政策予想): 「中国の経済政策を参考にするだろう」
# E>ロシアには別の発展の道があるかもしれないという真実
# F>プーチンがロスチャイルドに宣戦布告
# 「ロスチャイルド」/「ロックフェラー」などの固有名詞が気になる場合 :-) 文脈に
# 即した一般名詞(e.g. 国際金融資本)置き換えて読めばよい。少なくとも、これらの
# 固有名詞に対し、脊髄反射的に「陰謀論」というレッテルを張って思考停止する姿勢は、
# 論理的でも科学的でもない。
E> ロシア連邦議会に対するプーチン大統領国教演説 
「LIVE UPDATES: West Wants to Drag Russia Into Arms Race - Putin」
P>プーチン大統領 年次教書演説 ニコニコニュース
E> 露連邦議会に対するウラジーミル・プーチン大統領のメッセージに対する
世界メディアの反応を振り返る
「ウラジーミル・プーチン大統領の連邦議会での演説は世界のメディアの注目を集めた」
「英国
テレグラフ紙
「ロシア大統領からの「ぞっとするような警告」…領土内の標的を攻撃できる兵器…」
デイリー・メール紙
「同国の戦略核戦力は完全な準備が整った状態にある」…という言葉…を「直接の脅威」と
みなし…「プーチン大統領は西側諸国に核攻撃を行うと…脅迫…NATOと米国がロシア攻撃を
準備していると非難」」
# ↑NATOと米国はロシア攻撃を*現に*しているし、記事全体として、文脈や論理関係、
# あるいは想定される因果関係を無視ないし酷くゆがめている。∴単なるプロパガンダ。
# プーチンは「攻撃規模/内容がロシア国家存立を危うくすれば、公表済の核ドクトリン
# 従って核兵器を使用する」事に言及しただけ。下記はロシア InoSMI 紙の引用での注釈。
「大統領は誰も脅迫しなかった…メッセージの中で、ロシアは他国を攻撃するつもりは
ないと述べた」「何らかの理由で西側諸国は彼の言葉を無視し、別の角度から提示」
「アル・ハリージ(UAE)
「軍事的成功を踏まえ、プーチン大統領はロシア人に演説する」と題する記事
「ウクライナで…多くの領土を解放」「国の優先事項と目標…概説」」
「中国『環球時報
西側諸国への批判に注目
「国内情勢に関する[連邦議会]での演説の中で、ウラジーミル・プーチン大統領は、
ロシアの欧州攻撃計画に関する一部の西側代表者の発言を『ナンセンス』と呼んだ」
アナリストの意見を引用
「ウクライナは2024年に交渉を再開…両国の立場は正反対…対話の…政治的基盤がない。
他方、西側諸国は火に油を注ぎ続けており、…平和の見通しはさらに遠ざかる」
別の資料で、戦死したロシア兵の追悼…指摘…
「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は国民に向けた演説の中で、ウクライナでの
特別作戦中に死亡したロシア軍人に黙祷を捧げると発表」」
# 経済
E>ロシアの急速な成長
「それは、ソ連を衰退させた西側の冷戦時代の策略に影響を受けないことを示している」
「G7と見なされている国々は衰退している。人口増加率も低下している。ロシアとの代理戦争
に参加し、またウクライナでの戦争に補助金を出しているため、経済は非常に弱っている」
E>プーチン大統領は税金をより公平にしたいと考えている
E>プーチン大統領、ウクライナ戦争、西側制裁下でのロシア経済成長に「自信を表明」
「ロシア…購買力平価(PPP)ベースで欧州最大」「世界のトップ4に入る可能性」
「2023年にはロシア経済が成長という点でG7諸国を上回った」
「唯一…西側諸国が発動した全面的な制裁下でも生き残り…発展と成長を実現」
「ロシアが過去2年間に西側の制裁に耐えることができた理由は複雑」
「最も重要な理由…ロシアがエネルギーと食料を自給自足している」
「ウクライナ紛争…軍事産業に膨大な需要…サプライチェーンを完全に活性化」
「一部の西側諸国さえ制裁の完全実施に消極的」
「さらに…西側諸国の制裁にもかかわらずロシアが完全に孤立していない」
「中国、インド、アラブ諸国、ラテンアメリカ、アフリカ、ASEAN諸国などの主要経済国を
含むグローバル・サウスは西側主導の制裁に参加しておらず、これがロシアが現在非西側
世界とのつながりを高く評価している理由」
P>自国の金融システムを破壊する西側諸国 - プーチン大統領
# 安全保障
H>M・K・バドラクマール「プーチンの核警告は明確かつ直接的」
E> プーチン大統領 2024年教書演説:私達が期待できること
「Putin’s 2024 State of the Nation Address: What We Can Expect 
Sputnik International」
Q>MoA/プーチンの連邦議会演説
E>欧州でウクライナへの派兵を計画している国はない-チェコ首相
「木曜、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、連邦議会での年次演説の中で、NATOが
ウクライナに介入する可能性がある場合、同連盟の軍隊にとって悲劇的な結果になると警告」
「ロシアがヨーロッパへの攻撃を計画しているという西側の主張を "ナンセンス "だと非難」
H>「主権、米国の偽善、核警告」-プーチン連邦議会演説の要点
Y>主権、米国の偽善、核の警告:プーチン大統領の連邦議会演説の要点

1.39 World Youth Festival(2024)
- Closing ceremony of the World Youth Festival
"So, we are all born equal but the question is, do we grow and develop under
equal conditions? The answer is, unfortunately, not. This is the greatest injustice
in today’s world order".
- Meeting with participants in the World Youth Festival
"I believe the United States has failed to cope with the burden of responsibility it took on".
R>私たちは皆平等なのです/プーチン大統領
H>「世界は不公平」-プーチン大統領
「私たちは生まれながらにして平等です:
でも、私たちは平等な条件の中で成長し、発展しているのでしょうか?
残念ながら、答えはノーです。誰にとっても平等な条件はこの世に存在しません。
これが今日の世界秩序、今日の世界の主な不公正です。」
H>「米国は『唯一の超大国としての責任』に耐えられなかった」-プーチン
# ↑「手前勝手な私利私欲に溺れ、平和で安全な世界を作る機会を潰した」という意味。
P>マクロン大統領のウクライナへのNATO軍派遣要請はキエフの失敗による - 安全保障理事会
「ウクライナで主権を争うロシア、北朝鮮はそれを知っている - 代表団」
「世界青年の祭典は、2024年3月1日から7日まで、ロシア極南のシリウス連邦領で開催される。
190カ国から30万人以上が参加を申し込んでいる。」
K>No. 2091 「孤立する」ロシアに群がるグローバル・サウスの若者たち
H>ペペ・エスコバル「『孤立したロシア』に群がるグローバル・サウスの若者たち」
「プーチン大統領はまたもや鋭く、グローバル・ノースを含む世界の市民と、不寛容で極めて
攻撃的な西側の富裕層との間に、いかに明確な区別が適用されるかを強調した。」
「前回の開催から7年後」
「フェスティバルの各日は、メインテーマに捧げられている。例えば、
3月2日は「世界の運命に対する責任」、
3月3日は「国家間の団結と協力」、
3月4日は「誰にとってもチャンスのある世界」である。
「世界最大の青少年イベント」
「ディレクターのクセニア・ラズヴァエワは、"私たちはロシアが孤立しているという神話を
破壊している "と指摘」
H>すべての人にとってより良い世界を実現するための「科学・テクノロジー・イノベーション」
「アフリカは、約14億6千万人の人口を抱える大陸」
「帝国主義勢力によるベルリン会議の小分けによって隔離されることなく団結していたら、…
インドや中国を抜き、世界システム最大の国になっていただろう。」
「ロシア、インド、中国が科学技術に向ける関心の高まりは、アフリカの若者たちに学習と教育の
大きな機会を与えている。」「国内の政策や枠組みの改善を積み重ねることで、アフリカは疎外と
人種差別による排除の呪縛を正すことができるだろう。」
「私たちは、不公正な国際政治経済から利益を得続ける人々に対する警戒を怠らないように
しなければならない。」
「新植民地主義的な結びつきがいまだにアフリカ大陸の大部分を縛っている」「アフリカの
若者たちは主体性を持ち、すべての人にとってより良い世界を求めて自らを表現している。」
H>ロシアと中国「月面に原子力発電所の設置を検討」-ロスコスモス
「今日、我々は2033年から2035年にかけてのどこかで、中国の同僚とともに月面に発電装置を
設置するプロジェクトを真剣に検討している」
「原子力発電は、月面に移住するために必要なエネルギーを供給するための解決策になり得る」
「ソーラーパネルでは十分な発電ができない」「原子炉の設置にはロボットが使われるだろう」
「まだクリアされていない唯一の技術的ハードルは、原子炉を冷却するためのソリューション」
P>「ウクライナはロシア」 - メドベージェフ
「ロシア国民はウクライナをより大きなロシア文明の一部と考えている」
「キエフの現政権は反ロシア政策をとっており、自国民にとって「最大の脅威」」
「ウクライナ人は、米国とその同盟国が仕掛けた「愚かな罠にはまった」のであり、彼らは
ウクライナをロシアに対する武器に変えることに成功した」
「ウクライナ人は西側のプロパガンダによって「混乱」しているが、その根底にはロシア人と
同じ価値観と生活様式があり、救う必要がある」
H>オレグ・バラバノフ
「世界政治における『2040年の価値観』-世界の無秩序からモザイク状の統一へ」
「おそらく2040年までには、現実的で…紛争のない多極化の時代へと変貌を遂げる」
「質的に新しい4つの価値」「それは「寛容」「回復力」「忍耐」「受容」である。」

1.40 ドミトリー・キセリョフのプーチンへのインタビュー^
- Interview to Dmitry Kiselev
"Vladimir Putin answered questions from Dmitry Kiselev"
E>プーチン大統領、ウクライナ駐留米軍に警告
「ロシアはいかなる外国軍隊も侵略者とみなし、それに応じて扱うだろうと大統領は述べた」
E>プーチン大統領 西側エリートに「吸血鬼舞踏会」の終わりを認識するよう呼び掛け
E>プーチン大統領 「ロシア国民の団結の前では西側諸国は無力だ」
P>プーチン大統領ビッグインタビューの要点
「ロシヤ・セゴドニャ紙のドミトリー・キセリョフ記者とのインタビューで、モスクワと
西側諸国との対立について詳しく語った。」
F>吸血鬼の舞踏会は終わった: プーチン、西側エリートたちへ
M>プーチン大統領、核戦争の「準備はできている」しかし「その必要はない」と発言
# ↑別記事でコメント+誤訳箇所指摘
M>プーチン大統領、アフリカ問題でのマクロン大統領のフラストレーションに皮肉な反応

1.41 モスクワーサンクトペテルスブルグ間高速鉄道起工式^
- The launch of a high-speed railway between Moscow and St Petersburg
and the 7th power unit at the Leningrad NPP
E>プーチン大統領、モスクワ~St.ペテルブルク間の高速鉄道の建設開始
Путин открыл строительство высокоскоростной ж/д Москва - Санкт-Петербург TVC

1.42 ロシア安全保障理事会メンバーとの会合(2024-03-15)^
- Meeting with permanent members of the Security Council
"The President held a meeting with permanent members of
the Security Council via videoconference".
E>プーチン大統領、
ロシアの平和的入植地に対するウクライナの攻撃は無意味で犯罪的だと非難
# ↑見出し中の「平和的入植地」は DeepL の訳「平和なロシア人居住区」の方がよい。
# ∵攻撃された場所は、クレムリンの議事録↑によれば、下記の*西側も認めるロシア領*。
"They have carried out several subversive terrorist attacks -
four in the Belgorod direction and one in the Kursk direction -
with the aim of entering Russian territory and gaining a foothold on it".
# ∴「入植地」では違和感がある。
「…こうした敵の攻撃は罰せられず、今後も罰せられないであろう」
# ↑二重否定の見落し誤訳。正訳は「今回も今後も、こうした敵の攻撃は必ず罰せられる」
# ∵DeepL での*英訳*は「These enemy strikes do not and will not go unpunished」。
「主に特殊部隊、外国人傭兵、ウクライナ軍の支援部隊を用いて、ロシア領土から脱出し
足がかりを得ようと数回試みてきた。ロシア領土から脱出して固めることを目的として、
ベルゴロド方面で4件、クルスク方面で1件の妨害テロ攻撃が多数行われた。」
# 「固める」の前に「足場を」が抜けているのは、ネットの機械翻訳でも確認出来たが、
# 2箇所の「から脱出」は「へと侵入」が正しい件で、主なネットの機械翻訳は全滅 ^^;)
# 先に一部を引用した該当箇所前後の*クレムリン公式英訳*は下記の通り。
"In addition, starting March 12 of this year and until now, our adversary
has made several attempts to enter and gain a foothold on our territory,
mostly by using special units, foreign mercenaries and support forces
from the Armed Forces of Ukraine.
They have carried out several subversive terrorist attacks
- four in the Belgorod direction and one in the Kursk direction -
with the aim of entering Russian territory and gaining a foothold on it".
# ロシア語独特な文法や語彙の体系が、現時点の一般的自動翻訳の手に余った模様。
# 多分、「「入る」と「出る」で同じ動詞を使うロシア語以外の言語」が稀なため?
# 「日本語の「来る」と「行く」の区別が、英語の「come」と「go」の区別と違う」
# といった微妙な問題の例は、もう少し多そうな気がするが…

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