三脚マンと弱力女の登山日記

登山が趣味の夫婦です。

南アルプス南部縦走(1日目)足を攣らせないため

2011年03月31日 | 登山

日付 :2010年7月17日

天気 :晴れ

コース:椹島→赤石小屋→赤石岳→赤石避難小屋

 

 

 

 

 

 

海の日を含む3連休。

自分の中で、ベストと考えるプランが3つある。

 

 

 

 

 

 

「3日かけないと行けない場所」であり、

7月下旬であることから、「花の美しい場所」ということ。

 

 

 

 

 

 

優先的に考慮した結果、私の中では、

「南アルプスの南部の山」

「白馬から雪倉岳、朝日岳を回る山行」

「飯豊連峰の縦走」

 この3つの山行が、頭の中に浮かんでくるのだ。

 

 

 

 

 

 山以外の予定が入ってしまったり、天気の情勢によってはすぐ変更になってしまうが、

ほぼ毎年このルートを中心に考え、中でも天気の良いであろうと思われる場所を選択することにしていた。

 

 

 

 

 

 

今年は、3日とも天気が良さそうで、中でも南側のほうが晴天率がより高い。

そんなことから、南アルプス南部を選択した。

 

 

 

 

 

 

 かれこれ赤石山脈のこの場所に通い始めて、10年以上の時が経つ。

馴染みの小屋のご主人、好きな風景、ガッツリどっぷり山に浸れる充実感。

自分の中で居心地のよい場所となり、外せない場所、何度も通ってしまう場所にまでなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

毎度のことではあるが、登山基地である椹島までのアプローチに、時間と労力を要することになる。

 

 

 

 

 

 

 

東名高速の清水ICから北上すること、3時間余り。

畑薙第一ダムまでの林道をひた走る。

 

 

 

 

 

 

 

夏のハイシーズン、駐車場となるのは、畑薙第一ダムの手前の大きな河川敷の場所となっている。

朝の5時30分ごろ、駐車場に到着。

確か、始発のバスは8時ごろではなかったか?

仮眠を取ろうと考えていたが、すぐ隣の人がもう出かける準備をして出発している。

「なんか、見たことのある人。」

 

 

 

 

 

 

 

 

畑薙第一ダムでは、ハイシーズンの時、人数が集まると、送迎バスを運行してくれるシステムになっている。

今回も、臨時便が運行されるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

近くにいる人に尋ねてみるとやはり、「(始発は)6時らしいよ。」と。

慌てて準備をして、バス停に向かう。

 

 

 

 

 

先ほどの隣の車の人。

見たことがあるなぁと思って、さりげなく顔を覗き込むと、ブログでコメントのやり取りをしている、

ごろ太さんまきchinさんのペアであった。

 

 

 

 

 

 




ごろ太さんとまきchinさんたちと、椹島のバス停で話をしているとそこには、らすさんと白音さんが。

まきchinさんたちと白音さんたちも、お互いブログのコメントを通してのお知合い。

ただ、お顔を公開しておらず、小生が仲介人となり、5人で集まる形となった。

 

 

 

 

 

白音さんたちは赤石の避難小屋へ。

まきchinさんたちは千枚小屋へ、それぞれの登山口へ。

それぞれのコースへお別れをした。

自分は白音さんたちと同じ、赤石避難小屋への登りを始めた。

 

 

 

 

 




赤石の避難小屋までは距離こそ短いが、標高差も大きく、急な登りが続く登山道となっている。

 

 

 

 

 



今まで何度か挑戦してきたが、そのたびに足を攣らせる失態を繰り返す。

いつも急登に焦りペースを乱すので、今回はそうならないためにも、高度計でペースを考えながらの登山を試みた。

 

 

 

 

 

 



途中、白音さんたちに教えてもらった花、イチヨウラン。

独りだったら、見つけることはできなかった花。

貴重な花だ。

 

 

 

 

 

 

これも、見つけてもらった花。

 

 

 

 

 

 

(名前はスイマセン。忘れました。)

 

 

 

 

 




12時30分、赤石小屋に到着。

ほぼ一定のペースで登り、水分補給もそれなりに行いながら歩いたため、順調にたどり着くことができた。

白音さんたちと一緒に休憩と昼食を食べ、ふたたび急な登りを始めることになる。

 

 

 

 

 

 



少し登ると富士見平。

昨年は、弱力女とともにここで力尽きた場所。

今回は、バテることなく、上を目指すことができた。

 

 

 

 

 

 



今年は雪が多かったのか?気温のせいなのか?

雪が多く、登山道を覆っている場所があちらこちらにあり、危険と思われる場所もあったほど。

 

 

 

 

 



クロユリ。

まだつぼみであった。

 

 

 

 

 

 

 雪解け水が流れる場所では、高山植物があちらこちらに咲きはじめていた。

今夜の分と明日の朝の水を補給した。

 

 

 

 

 

頂上近くになると、残雪が多くなる。

しっかりとステップが切ってあり、危険は少ない。

 

 

 

 

 


赤石岳の全貌。

山がデカク、大迫力だ。

 

 

 

 

 


稜線まであと一息。

気持ちばかり焦るが、ここは息を整えて、ペースを考え一定のスピードで。

 

 

 

 




小赤石岳。

 

 

 

 

 



赤石岳。

この辺りからのモルゲンロート姿もいいのである。

 

 

 

 

 

真夏の太陽と積乱雲。

 

 

 

 

 

太陽に向かって、叫びたくなる。

「ヤッホ~!」

 

 

 

 

 


稜線に出るとお花畑が広がっていたが、バテ気味の身体で、花に目をやる余裕も失われつつあった。

 

 

 

 

 




「ヒヤッホォ~イ!」

16時20分、赤石岳の頂上に到着。

身体はガタガタ、ようやくたどり着いたと言った感じだ。

 

 

 

 

 

 

小屋の受付で、管理人さんとの再会を喜び、

「今夜は飲もうな!」と約束を取り付けられた。

 

 

 

 

 

 

2006年の宿泊時、その時も「今夜は飲もうな!」と約束したにもかかわらず、

寝てしまって起きられなかった経緯があり、今回は寝ないで起きていようと決心。

外に写真を撮りに出かけた。

 

 

 

 

 

 

 



ガスが上がりつつある。

それでもここからは、良い展望が広がっている。

 

 

 

 

 

霞み始めてはいるものの、富士山も目の前に迫っていた。

 

 

 

 

 

踊る雲にシャッターチャンスがたくさん。

楽しく、稜線で時間を潰した。

 

 

 

 

 

 




 夕刻、到着した登山者に、管理人さんからスイカの差し入れがあった。

山の上で食べるスイカ。

みずみずしく、甘くてうまい!

 

 

 

 

 

また、できたてアツアツのポップコーンも作ってくれた。

塩味が濃かったが、疲れた身体にはとても美味しく感じられた。

 

 

 

 




連休の初日であり、小屋自体、十数人の宿泊者で、空いている。

みんなで夕飯を食べて、話が盛り上がる。

 

 

 

 

 

 

管理人さん達のハーモニカの披露などで楽しいひとときを過ごした。

 

 

 

 

 

 



夕食を終え、外に夕焼けの写真を撮りに外に出る。

管理人さんには「後でな!仲間もな!」と念を押された。

 

 

 

 

 

アーベンロートの聖岳。

明日はあそこを歩くのだ。

 

 

 

 

 



雲が踊る中、日が暮れていく。

 

 

 

 

 



日が暮れた後も、空が赤いまま。

 

 

 

 

 

夢中で写真を撮る。

 

 

 

 

 

富士山も残照に輝いていた。

 

 

 

 

 

空の雲。

まるで生きているようだった。

 

 

 

 

 


暮れゆく赤石岳の頂上。

 

 

 

 

 

 

完全に空の色がなくなった頃、小屋に戻る。

なかなか戻ってこない私を待つこともなく(苦笑)、数人の飲み会が既に始まっていた。

 

 

 

 

 




ランタンの灯りを頼りに、ヒソヒソと数人の飲み会が、23時ごろまで続いたのだった。

 

 

 

 

 

続く。

 

 

 

 

 

 



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