
最近、「コンピテンシー(Competency)」という言葉が良く使われるが、この言葉は一般的に「ある業務に従事する高業績者がとる思考特性・行動特性」という意味で使われ、能力開発や人事評価に利用されている。これと良く似たものに「スキル(Skill)」という言葉がある。慶応大学大学院政策・メディア研究科の高橋俊介氏は、コンピテンシーを「会議でどんどん積極的に発言する、顧客を訪問する際には必ず顧客の分析を行って対応の仕方を考える、仕事の制約条件があったらそれを一つ一つ排除していく等といった、このように考え、このような行動をとる」といった、成果に結びつくための思考特性・行動特性のことだと説明し、「たとえば、経営幹部に求められる要件としては、管理技術がスキルだが、リーダーシップがコンピテンシーということだ」と、スキルとコンピテンシーの違いについて説明している。
前出の高橋氏は著書「キャリアショック~どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるか?~」(東洋経済)で、自分のキャリアを積極的につくっていこうというとする思考特性・行動特性を特に「キャリアコンピテンシー」と呼んでいる。
キャリアを開発するというと、①自己分析・環境分析をし、②キャリアビジョンを設定し、③キャリアプランを策定する、というステップで、自分の目標を明確にし、目標達成までのプランづくりをイメージしがちだが、スタンフォード大学のクランボルツ教授らが発表した論文「Planned Happenstance Theory」(日本語に訳すと「計画された偶然理論」)によると、キャリアはその約8割が予期しない(計画されていない)偶然の出来事によって形成されるため、キャリア開発には、計画(キャリアプラン)されたもの以外の要素(偶然)をどのように受け止め、活用するかが鍵となると提言している。
この「偶然」をキャリアにとってポジティブな「必然」に変えていくことができる思考特性・行動特性が「キャリアコンピテンシー」である。
「キャリアコンピテンシー」とは、
①好奇心(Curiosity)
・・・いま、自分が持っている具体的な目標に直接、必要であるかどうかにかかわらず、多種多様なことがらに広く好奇心を持つこと。
②粘り強さ(Persistence)
・・・一度、計画を立て、実際に進めてみて、その結果、うまくいかなくても、ある1つのテーマについて長期にわたって、一定のこだわりを持つ。自分の考えや価値観に、根底の部分ではこだわりを持ち続ける。
③柔軟性(Flexibility)
・・・環境がどのように変わっても対応し、いまの具体的計画にとらわれず予想外のチャンスも活かすことができる。
④楽観性(Optimism)
・・・どのような結果になろうとも、自分のキャリアにとって、それなりに役立つ部分があったとポジティブにとらえることができる。あるいは役立つようにしてしまう。
⑤リスクテイク(Risk take)
・・・変化が激しく、先行きの見えない時代には、自らリスクをとらなければリターンは少ない。受身でもリスクは向こうからやってくると考える。
このような「キャリアコンピテンシー」を発揮することを日頃から意識し、自分のキャリアによい影響を与えてくれると信じて「今、ここ」に生きる自分と向き合う癖をつけていくことで、自分の内面的な幸福(内的キャリアの充実)を得ることができるのではないだろうか。
私もそのように意識して、「今、ここ」を生きていきたい。人事コンサルタントを目指すというこだわり(粘り強さ)を持って、柔軟に(柔軟性)かつ適度にリスクテイクして目標を達成していきたい。
前出の高橋氏は著書「キャリアショック~どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるか?~」(東洋経済)で、自分のキャリアを積極的につくっていこうというとする思考特性・行動特性を特に「キャリアコンピテンシー」と呼んでいる。
キャリアを開発するというと、①自己分析・環境分析をし、②キャリアビジョンを設定し、③キャリアプランを策定する、というステップで、自分の目標を明確にし、目標達成までのプランづくりをイメージしがちだが、スタンフォード大学のクランボルツ教授らが発表した論文「Planned Happenstance Theory」(日本語に訳すと「計画された偶然理論」)によると、キャリアはその約8割が予期しない(計画されていない)偶然の出来事によって形成されるため、キャリア開発には、計画(キャリアプラン)されたもの以外の要素(偶然)をどのように受け止め、活用するかが鍵となると提言している。
この「偶然」をキャリアにとってポジティブな「必然」に変えていくことができる思考特性・行動特性が「キャリアコンピテンシー」である。
「キャリアコンピテンシー」とは、
①好奇心(Curiosity)
・・・いま、自分が持っている具体的な目標に直接、必要であるかどうかにかかわらず、多種多様なことがらに広く好奇心を持つこと。
②粘り強さ(Persistence)
・・・一度、計画を立て、実際に進めてみて、その結果、うまくいかなくても、ある1つのテーマについて長期にわたって、一定のこだわりを持つ。自分の考えや価値観に、根底の部分ではこだわりを持ち続ける。
③柔軟性(Flexibility)
・・・環境がどのように変わっても対応し、いまの具体的計画にとらわれず予想外のチャンスも活かすことができる。
④楽観性(Optimism)
・・・どのような結果になろうとも、自分のキャリアにとって、それなりに役立つ部分があったとポジティブにとらえることができる。あるいは役立つようにしてしまう。
⑤リスクテイク(Risk take)
・・・変化が激しく、先行きの見えない時代には、自らリスクをとらなければリターンは少ない。受身でもリスクは向こうからやってくると考える。
このような「キャリアコンピテンシー」を発揮することを日頃から意識し、自分のキャリアによい影響を与えてくれると信じて「今、ここ」に生きる自分と向き合う癖をつけていくことで、自分の内面的な幸福(内的キャリアの充実)を得ることができるのではないだろうか。
私もそのように意識して、「今、ここ」を生きていきたい。人事コンサルタントを目指すというこだわり(粘り強さ)を持って、柔軟に(柔軟性)かつ適度にリスクテイクして目標を達成していきたい。
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