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「いじめ隠すな」明記 文科省が緊急会議

2006-10-21 13:23:38 | 気になるニュース
北海道と福岡県で起きた児童生徒のいじめ自殺を受け、文部科学省は19日、都道府県・政令指定都市教委の生徒指導担当者らを集めた緊急会議を開き、いじめに関する指導体制の総点検を求めた。「いじめの重大性の認識が薄れてきている」としたうえで、「いじめを隠すな」と繰り返し訴えた。(2006年10月20日朝日新聞朝刊)

記事によると「いじめを隠すな」と文科省が繰り返し訴えているにもかかわらず、学校・都道府県の教育委員会にはまだまだ根強い隠匿体質があるという。教育の現場では「もめごとをうまく収める管理職(校長)が『やり手』として評価される実体がある」としている。

いくら児童や生徒が先生に訴えても見て見ぬふり。「まぁまぁそんな深刻に受け止めなさんな」と相手にしない。そんな学校は、いじめを苦にする彼らにとって何の救いの無い監獄のようなものである。

心理学の実験で、どのような行動をとっても、電気ショックや騒音などの不快な刺激を回避できない状況にしばらくおいておくと、「何をしてもだめだ」ということを学習して、その後、せっかく回避できるような条件に変えてみてももはやすっかり無気力になってしまい、適切な行動がとれなくなるという現象が確認されている。これを「学習性無力感」という。

教師のいじめに対する無関心、見知らぬふりを決め込む自己防衛的行為は、児童や学生に「人生なんて夢も希望も持てない」「いっそ、死んじゃった方が楽かも」と無力感を学習させる。

一体、何を教えるための学校なんだ!

法則化運動の向山洋一先生は「教師だけが唯一いじめをなくせる」と述べている。PTAにも、クラスでいじめに加担しない児童・生徒にもこの問題は解決できない。唯一担任の教師だけが解決できる権利を持っている。

教師諸君は、そのことを忘れないで欲しい。

子を持つ親としては他人事と思えないニュースである。

(参考)
いじめの構造を破壊せよ

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