「戦わない経営」の実践

戦わない経営。それが実現できれば、すべての人がハッピーになれる。

戦わない経営 浜口 隆則 かんき出版 このアイテムの詳細を見る

起業家支援コンサルタントの浜口隆則さんは、独立開業しようという人たち、それにアーリー・ステージにあるベンチャー企業を支援するとき、この「戦わない経営」の実践を勧めておられる。ちなみに、ご自身もこれを信条に様々なビジネスを立ち上げておられるそうだ。

ここで言う「戦わない経営」とは、要するにお客様、地域社会、仕入先、競合他社など、自分（自社）を取り巻く様々な人たちと直接戦わず、独自の価値・役割を見出すことを信条とした経営のことを言う。
戦わない経営を実践する過程では、いわゆるニッチ戦略と同じように二次元マップ、多次元マップを活用して、自社のポジショニングを見つけ出す。
ただし、浜口さんが言う「戦わない経営」とニッチ戦略との違いは、それが信条から徹底されたものか、それとも単なる競争戦略の一つとしてニッチ戦略をとるのかという点で大きく違う。

個人事業者やベンチャー企業にしても、歴史ある大手企業にしても、自分たちの戦略や商品・サービスが、どのような信条で作られているのか？それがはっきりしない企業は、無闇やたらに競争に巻き込まれたり、商品・サービスがお客様や社会全体に受け入れられなかったりする。

私も将来、独立する方向でキャリア設計している。

そのとき、浜口さんが言う「戦わない経営」という信条を持って、独立計画を検討したいと思う。

士業や専門コンサルタント、さらには、脱サラして何かビジネスをはじめようと考えている人は、一度、浜口さんの「戦わない経営」を読んでみるといいと思う。