赤木飛輪 Hiwa Akagi Pianist

ピアニスト赤木飛輪のブログです。
A blog of Hiwa Akagi

佐佐木行美先生

2016-07-29 20:38:27 | 日記
突然、佐佐木先生の悲しいお知らせを知りました。
実家の方へ奥様よりお電話で知りました。

佐佐木先生とお呼びしてもよろしいものか。メールのやり取りでは、先生はやめて下さい、と仰られるので、おじさま、おじさま
と書いていたら、

佐佐木さん、でお願いします、と。

家族みなで尊敬している、私の父の恩師に、さん、がなかなか。でもえいっと書いてみれば人間できるものですね。

佐佐木さんは、メールで私のような未熟なものに、ありとあらゆるものを教えてくださいました。イギリス詩人ハウスマンの世界、ファウスト、ギリシャ文学、ラテン文学、フランス語、先生のスウェーデン留学時の城主の友達との笑い話。あと、すごい、、と立ちすくんだのは、先生の家系の話。五回くらいの長〜いメールで教えてくださいました。

音楽家の奥様、ワンちゃんと皆で軽井沢の別荘へのお出かけのこと。。俳優さんのお孫さんのこと。。

これらのメールは宝ものとして印刷して大切に保管しています。

佐佐木さんのような、科学者なのに、文学の世界でわたしの好奇心を満たしてくれる先生は他に1人もいらっしゃいません。わたしが言うのも先生に失礼なようですが、年の差を超えた、不思議な人間愛に満ちたフレンドシップでした。

どうして、人は急にもう会えなくなってしまうのでしょうね。説明ができない悲しい気持ちだけがわたしに残ります。先生、いや、佐佐木さん、もっといろんなこと教えていただきたかった。スワン家の方へ、は相変わらず読み終えませんが、佐佐木さんと今はフランス語のことなど、お話ししたかったです。

イギリスでお目にかかった時、私が8歳のときたくさんボールで遊んでくれて、とっても楽しかったです。

安らかにお眠り下さい。
遺品の中からわたしのcdが出てきたと聞いたときには、胸がぎゅーとなり寂しさでいっぱいでした。
もう、永遠の別れであるとは思いません。わたしの芸術の世界の中でなお一層光り輝いて佐佐木さんの思い出は存在していくと思います。
私の父、母、主人と共に、謹んでお悔やみ申し上げます。




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