ベトナム南部、フォンディエン。旅5日目の朝。
5時起床。身支度をして荷物をまとめる。6時発。
入り口のレセプションに行くと、早朝勤務の女の人がぶらぶらしている。男の人も数人。
しかしまだ薄暗いのだ。誰も英語もできない。とにかく身振り手振りで荷物をレセプションに置かせてもらうように頼み、鍵を返して外に出る。
まだ薄暗い通りを歩いて行く。バイクがそろそろ流れ始めている。
川岸を見た。ボートの客引きなんて全くいない。茶店の横などをのぞいてみたけれど、そんな気配は全くない。何しろまだ暗いのだし、ここはカイランからは遠い。カイランのような観光客の多いところならともかく、こんなところを歩いている観光客なんて稀だ。てか、私だけだ。考えてみればそんなところで未明から流しで客をつかまえようとするなどという非効率な人がいるはずがない。
まだ薄暗いのに屋台でフランスパンサンドを作り始めている女の人がいた。比較的若い人だ。試しに買ってみる。30000ドン(156円)ぐらい。べらぼうにおいしい。小さな七輪に網を載せてフランスパンをあぶっているのだ。そのため、皮がカリっとしているしほんのりあったかい。カリっとした皮と中に挟んだ具のしっとり加減が絶妙にマッチしている。同じものを売っていても、いや、同じものだからこそ、こんなに違うのだ。感動的だ。
歩いている通りの左側にはとうとうと流れる大きな川がある。ガソリンスタンドがあり、川からもそのスタンドで給油できるようになっている。
何カ所もで、はしけのような船が向こう岸からぎっしりとバイクと人を積んでくるのを見た。やはり誰もチケットなど持ってはいない。はしけ船は道路と同じなのだ。いつでも乗れるのだ。
しばらく歩くと、今度は路上のテーブル・椅子でお茶を飲みながらぼんやりしている人たちがいた。薄黄色い温かそうな飲み物がガラスのコップに入っている。コーヒーなのか? お湯なのか? 私も同じのが飲みたい。注文の仕方がよく分からないけど椅子に座り、何となくその飲み物を指さすと、お店の女の人も迷いながらグラスの飲み物を持ってきた。温かいジャスミンティーだった。コーヒーでないことに落胆したが、ジャスミンティーもおいしい。
ここではなんだかみんなゆったりしている。ついでに言えば、客たちはみんな私を見るともなく見ている。
いけない。こんなことばかりしていては水上マーケットにたどりつけない。
5時起床。身支度をして荷物をまとめる。6時発。
入り口のレセプションに行くと、早朝勤務の女の人がぶらぶらしている。男の人も数人。
しかしまだ薄暗いのだ。誰も英語もできない。とにかく身振り手振りで荷物をレセプションに置かせてもらうように頼み、鍵を返して外に出る。
まだ薄暗い通りを歩いて行く。バイクがそろそろ流れ始めている。
川岸を見た。ボートの客引きなんて全くいない。茶店の横などをのぞいてみたけれど、そんな気配は全くない。何しろまだ暗いのだし、ここはカイランからは遠い。カイランのような観光客の多いところならともかく、こんなところを歩いている観光客なんて稀だ。てか、私だけだ。考えてみればそんなところで未明から流しで客をつかまえようとするなどという非効率な人がいるはずがない。
まだ薄暗いのに屋台でフランスパンサンドを作り始めている女の人がいた。比較的若い人だ。試しに買ってみる。30000ドン(156円)ぐらい。べらぼうにおいしい。小さな七輪に網を載せてフランスパンをあぶっているのだ。そのため、皮がカリっとしているしほんのりあったかい。カリっとした皮と中に挟んだ具のしっとり加減が絶妙にマッチしている。同じものを売っていても、いや、同じものだからこそ、こんなに違うのだ。感動的だ。
歩いている通りの左側にはとうとうと流れる大きな川がある。ガソリンスタンドがあり、川からもそのスタンドで給油できるようになっている。
何カ所もで、はしけのような船が向こう岸からぎっしりとバイクと人を積んでくるのを見た。やはり誰もチケットなど持ってはいない。はしけ船は道路と同じなのだ。いつでも乗れるのだ。
しばらく歩くと、今度は路上のテーブル・椅子でお茶を飲みながらぼんやりしている人たちがいた。薄黄色い温かそうな飲み物がガラスのコップに入っている。コーヒーなのか? お湯なのか? 私も同じのが飲みたい。注文の仕方がよく分からないけど椅子に座り、何となくその飲み物を指さすと、お店の女の人も迷いながらグラスの飲み物を持ってきた。温かいジャスミンティーだった。コーヒーでないことに落胆したが、ジャスミンティーもおいしい。
ここではなんだかみんなゆったりしている。ついでに言えば、客たちはみんな私を見るともなく見ている。
いけない。こんなことばかりしていては水上マーケットにたどりつけない。