延坪島沖合で漁業指導船から失踪した韓国国民に対し、北朝鮮が海上で銃撃して殺害し、遺体を消却していたことが分かった。韓国国防部(省に相当、以下同じ)が24日に明らかにした。疲労困憊(こんぱい)の状態で漂流していた非武装の民間人を発見しても、救助どころか6時間以上にわたり海上で動けなくし、射殺して油を注いで焼却したというのだ。いかなる犯罪集団でもまねのできない猟奇的な殺人だ。北朝鮮は2008年、金剛山で観光をしていた韓国国民に狙いをつけて銃殺した際には「偶発的」と主張した。ところが今回は韓国の合同参謀本部が「北朝鮮軍の指揮系統を経て銃撃した」と説明した。民間人の殺害と遺体の遺棄が北朝鮮軍部の指示によって行われたのだ。われわれが対峙(たいじ)している金正恩(キム・ジョンウン)集団の野蛮な本性だ。
韓国政府は「北朝鮮はコロナの流入を阻止するため、国境地域で射殺命令を下した」と説明した。韓国国民を海上で射殺し、焼却したことも「コロナ防疫のため」として北朝鮮の立場を代弁したのだ。今、地球上で防疫を口実に海上で溺れる人間を助けることもせず、調査して残忍に銃殺し、火で燃やすのは北朝鮮しかない。人間と生命に対する最低限の尊重の思いさえ彼らにはない。恐ろしくぞっとする。
国防部は22日夜、韓国国民が射殺される銃声と遺体を燃やす際の光を確認し、青瓦台(韓国大統領府)に報告した。青瓦台では深夜に緊急の会議が開かれた。しかし国民への説明が行われたのは銃殺から2日後だった。2日の時間を置くということは、事実上これを隠蔽(いんぺい)したということだ。その理由は想像に難くない。23日深夜1時半ごろ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国連総会でのビデオ演説で「終戦宣言」を強く訴えた。北朝鮮の蛮行が直ちに伝えられ、その灰がばらまかれる状況を避けたかったのだろう。
文大統領の演説は15日に録画され、18日に国連で公開されたことから、これに銃殺が影響することはなかった。しかし韓国国民が猟奇的な方法で殺害されたにもかかわらず、その録画の内容をそのまま放映してもよいのだろうか。直ちに国連に連絡し、演説をキャンセルするか、順序を変更することくらいはできなかったのか。それがそれほど難しいことなのか。しかし文大統領にそのような考えはなかったのだろう。文大統領は23日午前、韓国軍将星(将軍)進級申告式の際、何もなかったかのように「平和」という言葉を何度も口にした。この猟奇的な殺人劇を特別な事態とは考えなかったのだ。報告を受けたときも、おそらく北朝鮮を理解し、擁護することを最初に考えたはずだ。
韓国軍将星らの行動も理解し難い。国防部は韓国国民が反人倫的な犯罪で犠牲になる様子をリアルタイムで見ているだけだった。国民が銃撃を受け、火で燃やされるという事態を全て目の当たりにしながら、メディアからの取材には「確実ではない」と虚偽の説明を繰り返した。その後になって青瓦台からのサインを受けたのか、突然「強い対応」などと言い始めた。北朝鮮は鼻で笑っているだろう。彼らは軍服を着ているだけで、中身は軍人ではない。韓国統一部は北朝鮮と連絡さえしなかった。韓国軍と政府が存在する理由は何か。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長にへつらい、屈従するために存在しているのか。
韓国軍と韓国政府はわが国の公務員が「越北した可能性」に言及している。越北だったかどうかは現時点では分からない。しかし越北かどうかは重要ではない。漂流であれ越北であれ、人間をウイルスのように殺害し、消却できるのかということだ。このような集団に対して「同じ民族」と言ったり、「平和」について話し合ったりするというのか。今この状況でも大統領と政府は国民を欺き、「終戦宣言」を口にし、軍人たちはそれに迎合している。あきれてものも言えない事態だ。
文大統領は南北連絡事務所が爆破された直後、「ここまでくれば挫折を感じる」と述べた。青瓦台も北朝鮮を批判した。しかしそれからしばらくすると、統一部長官から「北朝鮮が爆弾を撃ってきても平和を叫ばねばならない」との考えを表明し、北朝鮮への支援や金剛山観光再開などを強く訴え始めた。青瓦台と国防部は24日、「強く糾弾する」として「責任者の処罰」を要求した。しかし今回の蛮行については「南北軍事合意違反ではない」と主張している。このまま何日か過ぎれば、金正恩氏とショーをするためまたいろいろと頭を使い始めることだろう。
韓国政府は「北朝鮮はコロナの流入を阻止するため、国境地域で射殺命令を下した」と説明した。韓国国民を海上で射殺し、焼却したことも「コロナ防疫のため」として北朝鮮の立場を代弁したのだ。今、地球上で防疫を口実に海上で溺れる人間を助けることもせず、調査して残忍に銃殺し、火で燃やすのは北朝鮮しかない。人間と生命に対する最低限の尊重の思いさえ彼らにはない。恐ろしくぞっとする。
国防部は22日夜、韓国国民が射殺される銃声と遺体を燃やす際の光を確認し、青瓦台(韓国大統領府)に報告した。青瓦台では深夜に緊急の会議が開かれた。しかし国民への説明が行われたのは銃殺から2日後だった。2日の時間を置くということは、事実上これを隠蔽(いんぺい)したということだ。その理由は想像に難くない。23日深夜1時半ごろ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国連総会でのビデオ演説で「終戦宣言」を強く訴えた。北朝鮮の蛮行が直ちに伝えられ、その灰がばらまかれる状況を避けたかったのだろう。
文大統領の演説は15日に録画され、18日に国連で公開されたことから、これに銃殺が影響することはなかった。しかし韓国国民が猟奇的な方法で殺害されたにもかかわらず、その録画の内容をそのまま放映してもよいのだろうか。直ちに国連に連絡し、演説をキャンセルするか、順序を変更することくらいはできなかったのか。それがそれほど難しいことなのか。しかし文大統領にそのような考えはなかったのだろう。文大統領は23日午前、韓国軍将星(将軍)進級申告式の際、何もなかったかのように「平和」という言葉を何度も口にした。この猟奇的な殺人劇を特別な事態とは考えなかったのだ。報告を受けたときも、おそらく北朝鮮を理解し、擁護することを最初に考えたはずだ。
韓国軍将星らの行動も理解し難い。国防部は韓国国民が反人倫的な犯罪で犠牲になる様子をリアルタイムで見ているだけだった。国民が銃撃を受け、火で燃やされるという事態を全て目の当たりにしながら、メディアからの取材には「確実ではない」と虚偽の説明を繰り返した。その後になって青瓦台からのサインを受けたのか、突然「強い対応」などと言い始めた。北朝鮮は鼻で笑っているだろう。彼らは軍服を着ているだけで、中身は軍人ではない。韓国統一部は北朝鮮と連絡さえしなかった。韓国軍と政府が存在する理由は何か。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長にへつらい、屈従するために存在しているのか。
韓国軍と韓国政府はわが国の公務員が「越北した可能性」に言及している。越北だったかどうかは現時点では分からない。しかし越北かどうかは重要ではない。漂流であれ越北であれ、人間をウイルスのように殺害し、消却できるのかということだ。このような集団に対して「同じ民族」と言ったり、「平和」について話し合ったりするというのか。今この状況でも大統領と政府は国民を欺き、「終戦宣言」を口にし、軍人たちはそれに迎合している。あきれてものも言えない事態だ。
文大統領は南北連絡事務所が爆破された直後、「ここまでくれば挫折を感じる」と述べた。青瓦台も北朝鮮を批判した。しかしそれからしばらくすると、統一部長官から「北朝鮮が爆弾を撃ってきても平和を叫ばねばならない」との考えを表明し、北朝鮮への支援や金剛山観光再開などを強く訴え始めた。青瓦台と国防部は24日、「強く糾弾する」として「責任者の処罰」を要求した。しかし今回の蛮行については「南北軍事合意違反ではない」と主張している。このまま何日か過ぎれば、金正恩氏とショーをするためまたいろいろと頭を使い始めることだろう。
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