「日本の敵」速報(海外の反応特化)+新型コロナウイルス関連海外の反応等

「日本の敵」&「新型コロナウイルス」に関する情報をまとめていきます

【#朝鮮日報】マラリア治療薬が新型コロナに効果? 疑問の声相次ぐ

2020-04-24 03:32:12 | 海外の反応
米、既にクロロキン使用許可
新型コロナウイルス患者368人分析の結果、クロロキン服用者の死亡率高
「肺がきれいになる効果あるが、心臓に悪影響など副作用も多い」

 「新型コロナウイルス問題の『ゲーム・チェンジャー』(Game Changer)になるかもしれない」

 先月19日、トランプ米大統領がマラリア治療薬のクロロキン(chloroquine)について発言した言葉だ。クロロキンはナチスがアフリカに進出した1934年、ドイツ・バイエル社が初めて開発した薬だ。トランプ大統領のこの発言でクロロキンは世界中の注目を浴びた。 ところが、「ゲーム・チェンジャー」というトランプ大統領の言及とは異なり、マラリア治療薬は新型コロナウイルス治療薬として適していないという研究結果が相次いでいる。それどころか、むしろ心臓に異常を来す恐れが大きいという指摘もある。専門家たちは「新型コロナウイルスを完全に理解できていない状況で、一つの治療法に依存するのは危険だ」と助言している。

■「マラリア薬、新型コロナウイルス治療の根拠ない」

 イランにあるシャヒードベヘシュティ医科大学の科学者たちは20日(現地時間)、医学論文事前出版サイト「メド・アーカイブ」(medRxiv)にマラリア治療薬の新型コロナウイルス治療効果について疑問提起する研究結果を発表した。

 同大の研究陣は最近注目されているフランスと中国の研究を含め、全世界でヒドロキシクロロキンの効果を確認した6つの研究結果を分析した。これらの論文はすべて、ヒドロキシクロロキンと既存の治療法を比較したものだ。しかし、「『すべてにおいてヒドロキシクロロキンの服用がより良い効果を挙げた』と見なすだけの統計的な差は見られなかった」と研究陣は述べている。

 これまでの研究では、ヒドロキシクロロキンを服用すると肺がきれいになる効果があり、ウイルスの遺伝物質も一部減少していた。しかし、これに伴い発疹や頭痛などの副作用もあった。研究陣は「マラリア治療薬が新型コロナウイルスに効果があるかどうかを判断するには、研究した患者がまだ少なすぎる」と発表した。

 米食品医薬品局(FDA)は、クロロキンとその副産物であるヒドロキシクロロキンを新型コロナウイルス治療薬として緊急使用することを承認した。だが、バージニア大学の研究陣が先月9日から今月11日まで退役軍人病院に入院した男性新型コロナウイルス感染者368人を分析し、21日に発表した結果では、ヒドロキシクロロキン服用者で死者が多かったと明らかにした。感染者368人のうち、ヒドロキシクロロキンを服用した97人の死亡率は27.8%だった。薬を服用していない患者158人の死亡率は11.4%だ。

■「不整脈誘発の恐れ」

 専門家たちは、マラリアの治療薬であるクロロキンとヒドロキシクロロキンには心拍数を不規則にするという副作用があり、最悪の場合は心停止も招きかねないと警告している。米国の総合病院メイヨー・クリニックのマイケル・アッカーマン博士は21日、サイエンス誌のインタビューで、「マラリア治療薬の副作用は珍しい」としながらも、「ほかの患者を対象に数十年間薬の効果があったという事実を根拠に、新型コロナウイルス患者に対するリスクを語ることはできない」と言った。


コメントを投稿