伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

田んぼの草刈り

2021年07月30日 | 四季
 朝の散歩も涼しかったし、昨日、刈り残した草を刈らなければならないし、草刈り機を準備して、田んぼに出かけた。コメリでは看板付け替えの作業のため、大型のクレーン車が作業をしていた。

 出かける前に空を見上げると、雲の隙間に除く青空の縁の雲が鮮やかな彩雲を見せていた。



 規模は小さいが、これだけ色鮮やかな彩雲もなかなか見られない。厚い雲が不必要な太陽の光を遮断しているからだろう。これが、今日の涼しさの理由だろう。太陽が顔を出す前に作業を終えなくちゃと、意気込んで出かけた。

 いつもそうなのだが、草刈りを始める前の状態の写真を撮り忘れてしまう。途中で思い出し、2割程度を刈った段階で写真を撮っておいた。



 今年3回目の草刈りになるが、この1ヶ月半ほどで、低い草丈の部分で膝上程度、高いところは腰の辺りまで伸びている。梅雨があけ、暑い夏になって元気にしているのは、雑草くらいのものだ。

 田んぼの湿地状の場所に、セリの花が咲いている。花が咲いていると、暑さの中でも少し気持ちが和む。



 コバギボウシも田んぼ周辺に、結構、花をつけていた。オオシオカラトンボが花に止まっていた。



 コバギボウシはできるだけ残しながら、セリは、その他の雑草も含めバサバサと刈っていくわけだが、草の根を刃が通るたびに、草上では様々なバッタが跳ね、異変が起きた場所から離れていこうとする。バッタには、ツユムシやキリギリスの仲間などもいるが、よく目立つのはヒメギス。



 普通、ヒメギスは黒い。背中は真っ黒と言うよりは褐色だが、とにかく黒の印象が強い。ところが背中が緑色のヒメギスがいた。初めて見た。というより気づいた。



 大きなショウリョウバッタは、草をたどって逃げていこうとしていた。



 こうして逃げ回るバッタたちは、スズメなどの格好のご馳走。草を刈り倒した後に飛んできて、見つけやすくなった昆虫などをいっしょうけんめい探している。近くに人がいようとお構いなしだ。

 草刈り機を半円形に降りながら順調に刈り倒していくと、丸く編んだ草の葉が目に入った。
 「やばっ」
 間違いなくカヤネズミの巣だ。初めて見つけた時は、こんな場所に巣をかける鳥は何なのだろうといぶかしく思ったものだ。その後、実はこれはネズミの巣だと知って、驚いたことを思い出した。だいたい、毎年1つや2つは巣を見つける。

 レッドデーターブックふくしまⅡはカヤネズミを「希少」としている。原因は、「生息環境改変(河川敷や休耕地の生息環境の悪化)」で「生息地局限」になっていることにあり、「低地の草地、河川敷、休耕地などのイネ科植物の生育する環境を保全することが望ましい。」としている。

 草刈りをして、環境を整備していくことが、カヤネズミ生息数の減少につながっていると考えると、我が家の草ぼうぼうの田んぼは貴重な生息環境と言うことになる。しかも適度に草刈りをして、背丈の低い草地を保てていることが、生息条件を整えていることにもなる。

 それはともかく、巣に気がついてしまった。どうしよう。
 気づいた時には、周辺の草は、巣のごく近くまで刈り払ってしまっていた。しかし、巣を刈り倒してしまうのも可愛そうなので巣を残してあげた。ただ、以前見たテレビ番組で、カヤネズミは草地を隠れ蓑にしながら移動・採餌をして、個体を天敵から守っているようだ。身を隠すだけの草は残しておかなければならないだろう。そこで1mから1.5m程度の幅4m程の草を刈り残しておいた。不十分だろうが、何とか身を守ってもらえればと思う。

 巣を見つけた地点から2.5m・2列ほどの草を刈り倒したところで、お昼頃になった。残りの作業を今日に先送りして、田んぼから撤収した。

 帰りの空には、入道雲がもくもくと空を飾っていた。



 そんなことで今日の作業に入った。田んぼの2割程度と県道の法面が作業対象。歩道のアスファルトの隙間にも草がある。車が来ないようならば刈り取っておこう。

 まず、昨日刈り残しておいたカヤネズミの巣を確認した。中にネズミはいないようだ。

 調べて見ると、巣では繁殖をするらしい。繁殖期は草刈りが始まる頃から稲刈りの時期位までだということだ。それ以降であれば、巣を撤去して構わないだろう。ただ、今日の雰囲気では、巣の中には何もいないようだ。カヤネズミは、いくつか巣を用意していて、都合が悪くなると子どもを連れてお引っ越しする習性があるようだ。お引っ越ししたのだろうか。ただ、巣に気づかずに刈り倒した可能性もある。彼らは無事かな・・。

 周辺から田んぼを見る人は、どうしてあそこに草が残っているんだとあきれることだろうな。

 巣の確認後に草刈りを始めた。草の背丈が高くなっていることと、雨が降って水を含んでいるせいか、草が重い。27日に台風8号が沖合を通り過ぎて、雨が多少降ったが、翌28日・コウゾ畑の草刈りボランティアしていた時も、昨日、田んぼで草刈りをしていた時も、昼が近づくと雨が降った。夕立ならぬ、昼立だ。その雨で、草がみずみずしくなって、重くなっているのじゃないだろうか。

 今日も雨が降りそうな空だったが、実際、作業をしている最中に雨が降り出した。結構強くなった時間帯もあって、びしょびしょになった。それでも、暑いよりはまし。涼を得ながら草刈りをできたことは良かったかな。

 1時間程で終わるかと思ったが、結局2時間強かかって草刈りを終えた。面積で考えれば、田んぼに比べてもずっと少ないのだが、県道の法面は時間がかかる。歩道も含めて1時間30分ほどかかったのではないだろうか。斜面の草刈りは結構大変なんだよなー。歩道部分の草も、少しばかりと思ったが、寄せ集めると一抱えほどあった。その涼に、ちょっとびっくり。

 毎日、午前11時30分に吹鳴される放送が終わり、強めの雨が上がろうかとする頃に草刈りを終えた。



 さて、この写真にあるポスターだが、立憲民主党のポスターだ。この田んぼが、我が家の田んぼであることは一定知られているし、自宅にも同じくポスターを貼りだしている。これらを見て、「伊藤は立憲民主党になったのか」という声がちまたにあるようだ。まあ、そう思われても仕方がない。今まで、共産党のポスターを貼りだしていた場所に、別の政党のポスターが張り出されたわけだから。

 しかし、私は立憲民主党の所属になったわけではない。このポスターを張ることになったのには3つの理由がある。

 1つは、鳥居さんが、個人的な関係として非常に遠い位置にはあるが、縁戚であること。

 2つは、1つ目の関係もあって、昨年の市議会議員選挙の際に様々な援助をいただいたこと。
 共産党を離党して市議選を迎えた私は、初めて共産党が用意した体制下以外の選挙となった。遊説体制をどうするかなど、様々な問題がある中で、親しい議員がその家族とともにくれた援助とともに、鳥居さんにはアドバイス等もいただいた。この結果、とにかく体制としては選挙を乗り切ることができた。その恩義には応えたい。

 そして3つ目に、政治を変えると考えたときに野党統一が大切な課題になる。思想信条を越えた統一を考えた時、人物に対する信頼が土台になる。共産党も福島5区に立候補すべくすすめているようだが、私の経験からは、自分の誤りに対してまともに自己批判もできない人がその中心に座っており、野党統一の中心にするべき人物ではないと考えている。

 そんなことからポスターを掲示している。どうか、立憲民主党に変わったと誤解のないようお願いしたいなぁー。


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