伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

マウンドにたたずむキジ

2022年05月17日 | 
 よく見かけるキジは、広場の小高い場所によくたたずんでいる。



 何をしているのだろうか。間違いないのは、自分のテリトリーに侵入してくる他のオスがいないか、見通しの良い場所で見ているということ。時折、思い出したかのように「ケン、ケーン」と母衣打ちをする。連射してみた。



 
 ケン、ケーン





 続いてバタバタバタと羽ばたく。
 けっこう彼の体力を奪う作業だと思う。
 母衣打ちが終わると、また静かに周辺に気を配る。



 このキジのテリトリーの中で、今年はモズが子育てをしていたようだ。



 この場所では、この間、毎朝、モズが「キチキチキチ」と叫んでいる。電線の上、梢の上、竹の幹、いろんな所に場所を移しながら、「キチキチキチ」と叫び続けているのだ。
 1羽だけではない。2羽で移動している時もあった。



 先のモズと後のモズ、模様の違いに気がつくだろうか。
 先のモズはオス、後のモズはメスだ。この2羽がこの付近を移動しながら鳴き続けていたのだ。

 そんなある日、というか、5月10日に同じ場所にモズを見かけ、写真におさめた。



 目の辺りに黒い模様がない。メスかと思ったが、目の上の白い斑も薄い。もしかして、今年誕生した幼鳥かもしれない。
 無事、子育てに成功したのなら幸いだ。

 早くからテリトリーの主張をしていたのはウグイスだ。
 そういえば、このモズが居続ける場所は、「ホートッポジージョ」とさえずるウグイスが、ここ数年テリトリーとしてきた場所だ。このウグイスは、ことし100m程離れた林の辺りでほぼ毎朝さえずっており、この場所で声を聞いたことがない。モズが進出したせいで、テリトリーを少しずらしたのかもしれない。

 朝の愛犬の散歩で、よく姿を見せるウグイスは、先日も枝の上でさえずっていた。



 今年は、キビタキも沿道で数羽がさえずっている。先日は、100m以上離れた、向こうの林からさえずりが聞こえた。
 さえずりは、林から飛び出した松から聞こえるようだ。目をこらしていると、枝の先にちょっと異様な膨らみが見えた。
 カメラでズームしてみると、それがキビタキだった。



 松の枝の先から先へ渡りながらさえずり続けていた。
 セグロセキレイもきれいな喉を聞かせる。



 自宅周辺であまり見かけない色合いの鳥が飛んだ。青い鳥。
 イソヒヨドリと直感し、心が躍った。近くの電線に止った。愛犬のリードを手に持ったまま、片手でカメラを構えたが、レンズが固定しない。結果、その写真は手ぶれが激しい。リードを手から放し、カメラを構え直したときには、離れたところに飛び去り、屋根の上に止った。

 しかも、屋根の奥の方に跳ねて離れていく。



 実は、遠野でイソヒヨドリは、これまで1度しか見たことがない。今回が2度目の目撃だ。ある意味、貴重な出会いとなった。

 ちなみにイソヒヨドリは、ほぼだみ声でなくヒヨドリと同じ程度の大きさ。これがヒヨドリ。



 ヒヨドリと名につくものの、さえずりはとても美しく、よく響く。平では町中でよく見かけた。いわき市役所付近にも、メスを含めよく出没したから、機会があれば注意して見ていただきたい。

 自宅前では毎日、シジュウカラがさえずり、飛び交う。たぶん営巣していると思う。



 今日の夕方には2羽がいた。



 オスとメスかと思ったら、どちらも胸のネクタイが幅広で長い。メスのネクタイは細身で短いので、どちらもオスのようだ。しかも1羽は口に毛虫のようなものをくわえて木から木へ、枝から枝へ、移動を繰り返していた。




 2羽でメスへのプロポーズを競っていたのかもしれない。
 どちらがハートを射止めるかは分からないが、無事に営巣し、若鳥が巣だってもらいたいものだ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿